卒婚とは?離婚と何がちがうのか?

2018.12.16


先日、元貴乃花親方の離婚の際にも使用されておりましたが、みなさま「卒婚」という言葉はご存知でしょうか。

「卒婚」は「卒婚のススメ」という杉山由美子さんの著書で初めて登場した言葉で、子育てが終了したご夫婦が、その関係を見直して、それぞれの生活を営むという意味で使用されています。
 
我々、探偵が実施した「浮気調査」にて浮気が判明した夫婦には、その後の選択肢として「離婚」、「関係修復」、そして「卒婚」という道に分かれていきます。

今回は、卒婚の目的や、どのような卒婚の方法があるのかなどをご紹介します。

 1.「卒婚」とは
卒婚は、婚姻状態にある夫婦が、お互いに干渉せずに別々の人生を歩むという言葉で、似たような関係として熟年離婚や仮面夫婦といった言葉が思いつきます。しかし、熟年離婚は、離婚して別々の人生を歩むのに対し、「卒婚」は、婚姻状態を継続したまま別々の人生を歩むという点が異なります。
また、仮面夫婦は、愛情が全くない状態で夫婦関係を続けることをいいますが、卒婚は愛情関係について明確にしていません。
そのため、愛情はあるが別居するといった事例もあります。
例えば、芸能人の清水アキラさんは、2013年11月に卒婚状態にあることを公表していますが、その目的は「芸能人には定年制が無いが、自らがゆっくりしたい気持ちと、妻がのんびりしてもいいのではないかという気持ちからである」としています。
つまり、奥様に対して愛情はあり、婚姻状態は続けているものの、お互いの生活を大切にし、「卒婚」を選択したということですね。
一方、先日離婚を発表された元貴乃花親方の「結婚を卒業しよう」という発言については、実際には離婚届を提出されていますので、厳密には「卒婚「」ではないといえます。


2.卒婚の目的
 卒婚は、子育てが終了し、ご自身の時間が十分にとれるようになったご夫婦が、婚姻状態は継続したままに、できた時間をご自身のために使うことを目的としています。特に、ご自身の趣味を第一優先とするために「卒婚」される方が多いようです。ご夫婦で共通の趣味を持たれていることは稀で、お互いがお互いに干渉されず、好きな趣味に没頭するために「卒婚」という形をとられているというのが大半のようです。


3.卒婚の方法
 卒婚の方法としては、同居、別居いずれの方法も存在します。例えば、先ほどもたとえに挙げた清水アキラさんは、ご自身が長野県で暮らしており、奥様は東京都で暮らしているという別居型の「卒婚」ですね。一方、同居はしているものの、お互いの生活に干渉せず、家事も別々に行うといった「卒婚」の方法もあります。特に、趣味の不一致で「卒婚」を選ばれる方にとっては、同居型の卒婚の方が多いようですね。

このように、卒婚は、熟年離婚、仮面夫婦に次ぐ、新たな熟年層の生活パターンにもなりそうですし、やむを得ない理由により離婚できない方にとっても新たな生活パターンにもなっていきそうです。


総合探偵社KAY

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