世界各国の情報機関
世界の国々では、大なり小なり情報機関を抱え、各種情報の収集に努めています。
そこで今回は、各国の情報機関を簡単にご紹介したいと思います。
1. アメリカ合衆国:CIA
アメリカには、もっとも有名な情報機関、「中央情報局」(Central Intelligence Agency)、通称「CIA」があります。映画の中で、「FBI」と共に頻繁に登場するCIAですが、主な活動はアメリカ合衆国の安全保障政策を決定するために必要な諜報活動となっています。また、CIAには、諜報活動だけではなく、軍事活動を行うための特別行動部に所属するものもおり、映画で戦闘行動を取るシーンなどから軍事組織と思われることもあるが、先述した通り、主な活動は諜報活動となっています。
2. イギリス :MI6
イギリスの情報機関は、有名なところで「秘密情報部」(Secret Intelligence Service)があります。略称は「SIS」ですが、映画「007」の影響もあってか、昔使われていた「MI6」という略称の方が広く知られており、公式サイトでも「MI6」の名称が使われることがあります。
MI6も、約3億ポンドという高額な予算を有しており、映画の影響で軍事活動を行うと思われがちですが、過去にサワーズ元長官が軍事工作は行わないと否定しています。
MI6も、約3億ポンドという高額な予算を有しており、映画の影響で軍事活動を行うと思われがちですが、過去にサワーズ元長官が軍事工作は行わないと否定しています。
3.ドイツ :BND
アメリカのCIAやイギリスのMI6ほどの知名度はありませんが、ドイツにも「連邦情報局」(Bundesnachrichtendienst)があります。「ゴルゴ13」や「名探偵コナン」で、略称「BND」として登場しますが、上記2つの組織と比べると、知名度が低くなります。では、その分、歴史も古いのかというとそうではなく、1955年、第2次世界大戦中に対ソ連の情報機関であるゲーレン機関を基に創設された情報機関で、すでに60年以上の歴史があります。
4.フランス :DGSE
フランスには「対外治安総局」(Direction Generale la Securite Exterieure)通称「DGSE」があります。本部はパリに所在しフランスの安全に関する情報の収集及び分析、国外でのフランスに対する破壊活動の摘発及び予防となります。文民と軍人の比率は2:1で文民が多数となり、2011年の人員は4747名となっています。また1985年、フランスの核実験に抗議するグリーンピース(環境保護NGO)の帆船レインボー・ウォーリア号を爆破した事件はDGSEによるものといわれています。
5.中華人民共和国:MSS
中国の情報機関である「中華人民共和国国家安全部」通称「MSS」は、国内の安全保障にも関与している組織ですがその対外諜報活動もかなり活動的で、近年ますます影響力を増しています。特に力を入れているのが海外の最先端技術の情報を盗む活動です。中国の企業は国家の情報機関と密接に関係しており、スパイ活動はもっとも手っ取り早く海外の先端技術を盗む手段と考えています。世界の企業や政府がサイバー攻撃を受けた事例も多いです。
6.ロシア:CBP
ロシアがソビエト連邦であったころは、非常に有名な「KGB」という情報機関がありましたが、今は「ロシア対外情報庁」(Служба внешней разведки)という組織(略称:CBP)が情報機関となっています。この組織の歴史は浅く、1991年に設立されていますが、KGBを引き継いでいますので、その内情は情報機関としてのノウハウが蓄積されていると言えます。
6.ロシア:CBP
ロシアがソビエト連邦であったころは、非常に有名な「KGB」という情報機関がありましたが、今は「ロシア対外情報庁」(Служба внешней разведки)という組織(略称:CBP)が情報機関となっています。この組織の歴史は浅く、1991年に設立されていますが、KGBを引き継いでいますので、その内情は情報機関としてのノウハウが蓄積されていると言えます。
今回は、各国の情報機関の中でも、特に有名な情報機関について簡単に調べてみました。アメリカのCIA、イギリスのMI6などは、非常に有名な情報機関ではありますが、映画などの影響により、その実態が誤解されがちですが、主たる業務は情報の収集となっています。
わが日本にも同様な情報機関があることをご存知でしょうか?
次回は日本の国家情報機関についてご紹介したいと思います。
総合探偵社KAY