SNS特定屋
普段、何気なく使っているTwitterやInstagramといったSNSですが、そこにアップされた情報から個人情報が特定されてしまう、というケースが増加しています。その背景には「SNSの特定屋」と呼ばれる人の存在が大きいと言われています。今回は、そんなSNS特定屋について記載します。
1.SNS特定屋とは
SNS特定屋は、主にSNS上で活動しており、対象のアカウントから個人情報を特定することを業務としています。
報酬は、大体1500円から1万円程度と手頃であり、早ければ1時間程度で個人情報を特定することが可能とのことです。
SNS特定屋と聞くと「ストーカー行為」の幇助をしているだけではないか、と思われる方も多いようですが、依頼主の多くは、ネット詐欺の被害を受けた人が、その加害者を特定して警察に相談したり、被害を取り戻そうとするケースが多いようです。
2.個人情報の特定方法
SNS特定屋が個人情報を特定する方法は様々ですが、一番多い方法が投稿された写真からの特定です。
写真のデータそのものに位置情報が含まれていたり一緒に写り込んでいる風景などの情報から場所を特定するという方法になります。
例えば、マンホールもそのデザインによって場所を特定する情報となりますので、注意が必要です。
他にも電車の運休情報や災害などの情報も地域を限定する情報となります。「電車が動かない」というツイートがあった場合、そのツイートがあった時間の運休情報を検索することで、その時使用している電車の路線を特定することができますし、その前後の情報から、通勤途中なのか、通学中なのか、遊びなのか、帰宅中なのか、といった状況を推測することで、普段その路線をどういう目的で利用しているのかを特定することが可能となります。
さらに、SNS特定屋はより詳細な情報を得るために、その人に近づくことも行います。例えば鍵垢などで一般にはツイート等が見えない設定にしているケースの場合はプロフィール情報やアイコンから趣味を特定し、その趣味の仲間を装ってフォロー関係となり、ツイートを閲覧するといった方法です。
鍵垢の場合、他の人に見られないという安心感からか普通のアカウントよりも安易に写真を掲載している場合がありますので、そういった情報から個人情報を特定することは容易とのことです。
SNSは個人の承認欲求を容易に満たすことができる便利なツールですが、同時に自身の情報を晒しているということになります。利用する際には、十分に気をつけて利用するようにしたいですね。
総合探偵社KAY