「別れさせ屋」のトラブル
交際中の男女、夫婦を別れさせるためのサービスとして「別れさせ屋」というものがあります。
主に、一部の「興信所」や「探偵事務所」がサービスの一つとして扱っている場合があり、少数ですが自称「専門」の別れさせ屋があるという状況です。もちろん、「別れさせ屋」には種々のトラブルが存在します。
今回はそんな「別れさせ屋」のトラブルについてご紹介します。
1.別れさせ屋の手口
別れさせ屋は、夫婦を離婚させる、パートナーとのお付き合いを解消させると言った目的で実施します。
そのため、別れさせ屋を雇った方にとって都合がいい別れ方でなければなりません。
夫婦の場合、離婚事由として成立させるためには、相手に別れようと思わせる必要があります。そのため、手口としては手っ取り早く肉体関係を結び、不貞行為とさせることでこちらに有利な状況に持ち込むか、相手に自分の悪口等を吹聴し、信じさせるという方法が多くなります。
文章で書くと簡単な仕組みのように見えますが、そこまでの関係を築くための労力や情報を入手しうまく使用するのは簡単なことではありません。
2.別れさせ屋のトラブル
「別れさせ屋」の手口のうち、1つ目の肉体関係を結ぶという点については、相手が既婚者であった場合は、当然ながら違法行為となります。そのため、まともな興信所等では不貞関係に持ち込む手段は基本的に実施しません。万が一この方法を勧められた場合は、それなりの高額な報酬を請求されるでしょう。
もう一つの手段である相手からの信頼を損なわせる方法についても、長年連れ添ったパートナーであるからこそ、すぐに信じ込むことは少なく、成功率としては高くありません。 破綻寸前の夫婦であればまだしも、通常では成功率を上げるためには長い期間を要することとなるでしょう。これらのことから、別れさせ屋の仕事は成功率が低い仕事となります。
成功報酬のみとして支払うのであれば、失敗したときの金銭的負担は少なくても済みますが、なおさら成功率は低いでしょう。本気で「別れさせ」を行うのであれば、簡単な業務ではありませんので、成功しなかったらその間動いた人員の給料は0、これは会社として成り立たないのはわかるかと思います。
短期間で成功するほで簡単なものではないので、本気で取り組む業者に「別れさせ」を依頼するのであれば、それなりの高額な報酬が必要になり、結果、失敗に終わるリスクも覚悟していおかなければなりません。
高額な活動費を支払った上で失敗に終わった時点で、金銭トラブルとなるケースが考えられます。
別れさせ屋が妻の悪口を吹聴し、それに激怒したターゲットが別れさせ屋を殺害するという事件も発生しており、別れさせ業務はリスクが高い仕事となっており、成功報酬だけでは受けることができないという興信所、探偵事務所側の言い分もあります。
先程の事件では、ターゲットは別れさせ屋を殺害していますが、別れさせ屋に依頼していることが相手にバレた場合、その行為に激怒した相手による傷害事件に発展しかねないという側面もあります。
また、別れさせ業務を行っている業者でアルバイトを扱っている業者は多く存在し、業務でターゲットと恋仲を目指す活動を実施、、から本気の恋になり、依頼終了後、ターゲットに対してストーカー事件に発展したケースなど、業務に対する責任感、プロ意識を備えていないアルバイトを使っている業者も多い様です。
そのため、別れさせ屋への依頼は、リスクがつきものであることを覚悟しておく必要があります。
総合探偵社KAY