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「探偵」と「別れさせ屋」

  このブログをご覧の皆様の中で「別れさせ屋」という言葉を聞いたことがある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。

好きな男性、好きな女性と結ばれるために、男女の出会いを手助けする業種や、お付き合いをサポートする業種、ご結婚をサポートする業種などはよく耳にすると思いますが、お付き合いしている男女の仲を引き裂く「別れさせ屋」については、まだまだ認知されていないようです。そこで今回は、別れさせ屋についてご紹介します。

1.別れさせ屋とは?利用する人は?
 「別れさせ屋」とは、お付き合いしている男女、ご結婚している男女の仲を裂き、カップルの破局や離婚に導く業種のことをいいます。
では、どのような人が別れさせ屋を利用するのかというと、一番に思い浮かぶのは、昼ドラのようなドロドロした愛人関係がこじれて、愛人にあたる方が、自分と結婚するために相手を離婚に追い込むために依頼するといったご利用方法かもしれません。しかし、実際には、「離婚したいけど、自分から言い出すと慰謝料や養育費、子の親権など、何かと不利になる可能性が高い」と考えている方が、自分のパートナーが不貞行為を働くように仕向けるのに利用することもあります。
他にも、以前付き合っていた異性とヨリを戻したいが、既に他のパートナーとお付き合いしているので、まずその仲を壊してほしい。などです。

「男女の仲」は己の努力だけではどうにもできないことが大半です。その部分を大金を支払ってでもなんとかしたいという方、そこまでの強い思いがある方が依頼する傾向にあります。



2.別れさせ屋の手口
 「別れさせ屋」という業種は、相手を破局させることを目的とした業種です。そのため、その手口としては、最も破局に導きやすい「浮気」という方法を取ることが多いようです。例えば、好意を寄せている男性を、奥様から別れさせるために、ラブホテルに入る瞬間を写真に撮り、奥様に送り付けるといった方法が取られます。しかし、実際にその男性に、ラブホテルに行くような関係のお相手がいれば、別れさせ屋でなくとも、証拠の写真を撮ることは可能です。また、ご自身がその男性とそういう関係であったとしても、自分と一緒にラブホテルに入っていく姿を奥様に送り付けたりしたら、離婚に至るまでの修羅場に巻き込まれることになりますので、もちろん、それもできません。そこで、男性と一緒にラブホテルに入っていく「フリ」をするのが別れさせ屋の仕事となります。

 言葉巧みに男性に近づき、実際にラブホテルに入れるくらいに仲良くなって、その姿を写真に収める。その写真を奥様に送り付けることで、別れさせる。というのが、手口になります。もちろん、ラブホテルに入ることが目的ですので、ターゲットの男性とエッチすることはありません。男性側からすると、エッチもしていないのに、浮気だと騒ぎ立てられる迷惑な存在ですね。


3.「別れさせ屋」は「探偵」なのか?
「別れさせ」工作を前面に出した営業広告を展開し、主な収入源とする自称「探偵社?」もございます。(別れさせを前面に出している時点で探偵とは別物です) 通常、探偵が「男女の引き裂き」(別れさせ)に力を貸すケースは、例えば探偵に依頼した「浮気調査」などで不貞の事実が発覚、しかし、止むをえない事情によりパートナーとは別れることができない。しかし、パートナーの不貞をこのまま放置するわけにはいかない。。。どうしたら良いのか?助けてほしい・・・ 
など、「探偵」の調査結果の上で、依頼人の未来への選択肢の一つに「引き裂き」があったりはします。
ただし、探偵が行う引き裂き工作は、上記のような一般的に思われているような安易な方法ではなく、調査という手法を使い、徹底的に相手を調べ上げ任務にあたるため、工作方法はまた異なってきます。


総合探偵社KAY 
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卒婚とは?離婚と何がちがうのか?


先日、元貴乃花親方の離婚の際にも使用されておりましたが、みなさま「卒婚」という言葉はご存知でしょうか。

「卒婚」は「卒婚のススメ」という杉山由美子さんの著書で初めて登場した言葉で、子育てが終了したご夫婦が、その関係を見直して、それぞれの生活を営むという意味で使用されています。
 
我々、探偵が実施した「浮気調査」にて浮気が判明した夫婦には、その後の選択肢として「離婚」、「関係修復」、そして「卒婚」という道に分かれていきます。

今回は、卒婚の目的や、どのような卒婚の方法があるのかなどをご紹介します。

 1.「卒婚」とは
卒婚は、婚姻状態にある夫婦が、お互いに干渉せずに別々の人生を歩むという言葉で、似たような関係として熟年離婚や仮面夫婦といった言葉が思いつきます。しかし、熟年離婚は、離婚して別々の人生を歩むのに対し、「卒婚」は、婚姻状態を継続したまま別々の人生を歩むという点が異なります。
また、仮面夫婦は、愛情が全くない状態で夫婦関係を続けることをいいますが、卒婚は愛情関係について明確にしていません。
そのため、愛情はあるが別居するといった事例もあります。
例えば、芸能人の清水アキラさんは、2013年11月に卒婚状態にあることを公表していますが、その目的は「芸能人には定年制が無いが、自らがゆっくりしたい気持ちと、妻がのんびりしてもいいのではないかという気持ちからである」としています。
つまり、奥様に対して愛情はあり、婚姻状態は続けているものの、お互いの生活を大切にし、「卒婚」を選択したということですね。
一方、先日離婚を発表された元貴乃花親方の「結婚を卒業しよう」という発言については、実際には離婚届を提出されていますので、厳密には「卒婚「」ではないといえます。


2.卒婚の目的
 卒婚は、子育てが終了し、ご自身の時間が十分にとれるようになったご夫婦が、婚姻状態は継続したままに、できた時間をご自身のために使うことを目的としています。特に、ご自身の趣味を第一優先とするために「卒婚」される方が多いようです。ご夫婦で共通の趣味を持たれていることは稀で、お互いがお互いに干渉されず、好きな趣味に没頭するために「卒婚」という形をとられているというのが大半のようです。


3.卒婚の方法
 卒婚の方法としては、同居、別居いずれの方法も存在します。例えば、先ほどもたとえに挙げた清水アキラさんは、ご自身が長野県で暮らしており、奥様は東京都で暮らしているという別居型の「卒婚」ですね。一方、同居はしているものの、お互いの生活に干渉せず、家事も別々に行うといった「卒婚」の方法もあります。特に、趣味の不一致で「卒婚」を選ばれる方にとっては、同居型の卒婚の方が多いようですね。

このように、卒婚は、熟年離婚、仮面夫婦に次ぐ、新たな熟年層の生活パターンにもなりそうですし、やむを得ない理由により離婚できない方にとっても新たな生活パターンにもなっていきそうです。


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盗聴にも活用?コンクリートマイクとは?

コンクリートマイクとは、 
専用のマイクを壁に押し当てることで隣の部屋の音をや声を聞くことができる機材のことです。
ここではコンクリートマイクを詳しく解説していきます。 


コンクリートマイクは元々は壁に埋め込まれた配管や水道管などの点検に使われていたものですが、
現在では探偵などが情報収集として使用したり、盗聴目的で使用されることも多くなっております。
一般に市販されているので誰でも購入して使うことができる身近な装置です。しかし、使用において注意すべきなのは、悪用すると盗聴行為になることです。 

※コンクリートマイクは、いたずら目的やそもそも目的がない使い方で他人のプライバシーを侵害するようなことをしてはいけません。


なぜ隣室を盗み聞くことができるのか?
コンクリートマイクを使って隣室の音が聞けるのは、振動を感知しているからです。
音は空気の振動で伝わり、部屋の中だと振動は壁に当たります。
マイクを壁に押し当てることで、この振動を感知することができるのです。

コンクリートマイクの感度は、壁の厚さや素材で変わります。
コンクリートマイクは、なめらかなで密なコンクリートの場合、音を感知しやすいので、例えば1mほどの厚さがあっても音が聞けます。
しかし木材であったり壁の内部に空洞があるなど内部構造が違ったりすると、コンクリートマイクの聞こえは悪くなります。
ちなみに、使われている素材が金属の軽量材などの場合は、音の振動を伝えやすいので比較的音の聞こえがよくなります。


・コンクリートマイクの性能について
コンクリートマイクは機種によって性能が違います。
大きく違う点は、集めた音を再生する時の音質です。
高級な機種ほど、音質がクリアになり聞き取りやすいという特徴があります。


・低価格帯と高価格帯の違い
コンクリートマイクの高級機は、集めた音にフィルタをかけていることで、よりよい音質にすることができます。
フィルタにかけると、余分なノイズを軽減することができ、その音をさらに強調することもできるのです。
この機能は安価な入門機にはないので、性能として大きな差ができます。



・価格帯による音質の違い
実はコンクリートマイクはつくりがシンプルなので、機種の価格が違っても音質以外にあまり差はありません。形やデザインなどは違いますが、性能としては音質以外に特筆すべき点がないのです。音質以外の性能としては、音を集める性能が挙げられますがこの点では機種による性能の違いは出にくいです。


・無線で利用できるコンクリートマイク
無線のコンクリートマイクの場合は音の情報を伝えるために電波を発するので、使っている痕跡がわかりやすくなります。そのため、電波を感知する装置を使えば、コンクリートマイクを使っているのではという疑いを強めることができます。



現在では、本来の用途外で使われることも多くなったコンクリートマイクですが、
現実問題として、隣室の生活音、ホテルの隣室などをコンクリートマイクで盗み聞き、録音したとしても罰せられることはありません。
そこから得られた情報を悪用し実被害が出てはじめて違法行為となります。

コンクリートマイクは手軽な装置ですが、使われる立場になると非常におそろしい装置に変わります。


万が一、盗聴されているかも?と感じた場合は、
動いてもらえる可能性は限りなく低いですが、まず警察へ相談してみてください。(実害がない限り、警察もなかなか動けないのです)しかし、今後なにが起きるかわかりませんので、警察へ相談へ行ったという記録を残しておくことに意味はあります。
そのうえで、発見することができる専門業者に相談、対策を練ることが必要となってきます。



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「盗聴」方法・種類 ②

なぜかプライベートな話を他人が知っている。。
 自宅内での会話、機密性の高い情報が第三者に知られている。。。

もしかして、盗聴されているかも?

前回に引き続き今回も、盗聴被害を防ぐために現在どのような盗聴方法、機器があるのか、その一部を紹介していきたいと思います。


【無線式盗聴器】
1、常時電波発信型無線式盗聴器
主にVHF帯やUHF帯の周波数を使用しAM、FM変調方式を使用した電波を飛ばし専用受信機やハンディーレシーバーで音声を盗み聞く方式。電源にはAC100Vから電源を取るタイプや内臓電池式、外部電池を接続し長時間発信する一般的な盗聴器。

2、偽装品型盗聴器
あらゆる日用品、電化製品に偽装化されたタイプの盗聴器(コンセント型、マウス型、ボールペン型、クリップ型、カード型、電卓型、置き時計型など)

3、VOX機能付き盗聴器
有る一定の音声レベルで電波を自動的に発信し音声が無くなると電波停止する機能が付いた盗聴器。様々な無線式有線式盗聴器に幅広く導入されている技術で現在数多くの盗聴器に付属する機能
※VOX機能とは、音声を感知すると自動で送信状態になる機能です。

4、盗聴電波中継器
切手より少し大きいサイズの微弱電波を使用した小型盗聴器。その他の偽装品型盗聴器等と専用設計の電波中継機器を組み合わせ、その盗聴電波とは別の周波数で再度盗聴電波を発信し盗聴可能距離を延長するタイプの盗聴波中継器。

5、メーカー受注生産特殊周波数タイプの盗聴器
通常市販されている盗聴器と形、機能、送信方法は全て同じで有るが周波数を一般品とずらせて発信するタイプのもので過去に判明している盗聴波をスキャンさせる方法では発見されにくい特注周波数の盗聴器。

6、スクランブル型盗聴器
有る特定の4つの周波数を1秒間に20回近く高速に変化させ盗聴波を送信する盗聴器。送信機側(盗聴器)とタイミングを取りながら受信する専用受信機で受信した時、正常な音声に合成できるタイプの盗聴器。

7、リモコン型盗聴器
受信機の電源と発信機の電源が連動しているので、受信機の電源をオンにすると発信機の電源もオンになり電波の送信を開始し、受信機の電源をオフにすると発信機の電源もオフになり電波の送信を止める訳です。聞きたい時だけ受信機と発信機の電源をオンに出来る為、盗聴発見されにくいというメリットがある。

8、携帯電話利用型デジタル盗聴器
着信時の呼び出し音を出さないタイプの携帯電話のイヤホン端子に外部の高感度マイク内臓のリモート動作機器(ケータイリモートリスナー)を繋ぎ盗聴する携帯電話(PHS)回線を利用した盗聴システム。

9、携帯電話中継型リモコン式デジタル盗聴器
自動着信機能付き携帯電話(PHS)とKUR-400RZ&KRT-400T(携帯電話用に改造されたリモコン盗聴送受信機器セット)を繋ぎ、第三者が仕掛けた携帯電話(PHS)に向けて犯人が電話を掛ける事により、その携帯電話が動作状態に入り、それに連動して付属のリモコン盗聴用送受信機(操作機)が動作する事により、盗聴する部屋(離れた別の部屋)に仕掛けられたリモコン盗聴器(本体)が動作状態になり部屋周辺の音声を聞き取るタイプの盗聴器。
このタイプの盗聴器は電話を切っている時点では全ての電波は停波している為、発見が難しい盗聴システム。


今回は、無線での盗聴器、盗聴方法の一部をお話しさせていただきました。
まだまだ様々な盗聴方法がございますので、また次回以降でお話させていただきたいと思います。


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