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離婚について①

当社にも毎月多くの「浮気調査」の相談がありますが、その中には「離婚をしたいのでパートナーの不貞証拠が欲しい」、「離婚をすることは決意しているが少しでも有利な形で離婚をしたい」などの、離婚前提の浮気証拠の取得を願う方も多くいらっしゃいます。
 
 離婚を決断するときには、パートナーへの信頼を失った、不安や恐怖があるなど、様々な理由があると思います。しかし、ただお付き合いしていた人と別れるのとは違い、離婚には色々と考えなければならないことがあります。
 
そこで今回は、主な離婚の原因から見ていきたいと思います。 

 1.離婚の原因 
離婚の理由は男女で異なりますが、令和3年に司法統計がだした離婚原因を見ると、男女とも離婚理由の1位は「性格が合わない」となっています。ただ、この性格の不一致という理由は、他の理由があっても社会的な体裁を気にして、本当の理由を伏せて「性格が合わない」という理由にしているケースも多く、それが本当の理由とは言えない可能性が高いようです。
 では、男女別に第2位以降を見てみると、男性の場合は、第2位 精神的に虐待する、第3位 異性関係、第4位 家族・親族との折り合いが悪い、第5位 浪費する、と続きます。また女性の場合は、第2位 生活費を渡さない、第3位 精神的に虐待する、第4位 暴力を振るう、第5位 異性関係、と続きます。
 
男女ともに入っているのが、①異性関係、②精神的な虐待、③金銭関係の3つになります。「モラハラ」「経済DV」「不倫」ということでしょう。 

2.離婚率の推移
 次に離婚率の推移を見ていきたいと思います。令和4年の人口動態統計月報年計によると、1989年では人口1,000人あたりの年間離婚件数は1.29件程度だった離婚件数が、2002年になると2.3件まで増加しています。「最近は簡単に離婚する」というイメージがでたのは、おそらくこの頃のイメージからではないでしょうか。しかし、離婚件数はそこから年々減少しており、2022年においては1.47件まで下がっています。
 次に、令和4年度の離婚に関する統計の概況から、別居時の年齢別の離婚率を見てみると、30~34歳が最も多く、次いで25~29歳、35~39歳の順に続きます。これは結婚する年齢と近く、「結婚してみたけど、想像とは違った」というケースが多いのではないでしょうか。離婚までの同居期間でみても、やはり「5年未満」が最も多くなっています。

 ただ、同居期間5年未満の離婚件数は、1996年~1997年が最も多く、そこから減少しています。 


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