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猫のサブスクについて

昨今様々なジャンルで、毎月一定額を支払うことでサービスを受けられるサブスクリプション(サブスク)サービスが人気です。
比較的高額であったMicrosoftのOfficeが1ヶ月1,000円ちょっとで利用できるといったように、サービスを利用しやすい価格で提供されているものもあれば、動画配信サービスのように、これまで無かったサービスがサブスクで実現されているものもあります。
 
そしてとうとう昨年、ペットをサブスクで飼うことができる「猫のサブスク」が登場しました。

この「猫のサブスク」は一体どんなサービスなのでしょうか?

1.猫のサブスクとは
猫のサブスクは、猫を保護する活動を行っている「のら猫バンク」という会社が始めた「ねこホーダイ」というサービスです。
「ねこホーダイ」は月額380円で利用することができ、これまで保護猫を飼うことが難しかった高齢者や単身者でも、保護猫を飼うことができるサービスとして売り出され始めました。
  
殺処分されるはずの猫の命を救うことに繋がるとういことが、最大のメリットではないでしょうか。

2.猫のサブスクの問題点
実際は、猫のサブスクである「ねこホーダイ」は、サービス停止を求める署名が多く集まり、2022年12月29日にサービスが終了しました。
なぜこのような署名が多く集まったのでしょうか。 

①ペットの幸せが考えられていない
月額料金を支払うことによって利用できるサブスクは、解約も容易にできます。そのため、本来、ペットを飼うときに考える「最後まで責任をもって飼う」という部分を考える必要がありません。そのため、誰でも気軽に猫を飼えてしまい、また飽きればサービスを中止することができてしまいます。猫からすると、頻繁に飼い主が変わること、つまり生活環境がかわることとなってしまい、安心して暮らすことができなくなってしまいます。特に、猫は家に着くと言われるくらい、家を大切に考えています。そのため、頻繁に家が変わることは、猫には大きなストレスがかかってしまうことになります。 

②保護猫を飼うための審査が無い 
本来、保護猫を飼うためには、その人が猫を飼うために必要な環境にあるかを確認するための審査があります。
また、虐待等を行わない人物であるかどうか、多頭飼いなどの猫にストレスのかかる環境かどうかといったことも場合によっては確認したり、トライアル期間が用意されていたりします。しかし、猫のサブスクはそれらの審査やトライアル期間がありません。
 
つまり、どのような環境の人であっても猫を飼うことができるため、直接的、もしくは間接的な猫の虐待につながる可能性があります。 


このように、メリット・デメリットありますが、
殺処分される猫を減らすという観点からすると実施してほしいサービスではありますが、倫理的な観点、実際の猫の幸せ等考えるとデメリットも多く、今後デメリットを解消した上で殺処分される猫が減らせるサービスとして成り立ってほしいとは思います。


総合探偵社KAY
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