国際ロマンス詐欺に注意!!

2019.06.10

  「国際ロマンス詐欺」という詐欺の手段はご存知でしょうか?
2019年1月に福岡県の女性が現金数百万円を騙し取られたとニュースに出ていましたので、その名前だけはご存知だという方もいらっしゃるかもしれません。この「国際ロマンス詐欺」という名称そのものは、若干、昭和の香りが漂いそうな名称ではありますが、実は平成末期、及び令和の時代を代表する詐欺ともいえるでしょう。
 今回は、そんな国際ロマンス詐欺についてご紹介します。

1.国際ロマンス詐欺とは
 国際ロマンス詐欺は、簡単に言うと海外の相手をターゲットとする結婚詐欺のことを言います。これだけ聞くと、昔からありそうな詐欺なのですが、この詐欺の多くは、SNSを使用して接触してくるという特徴があります。記事をご覧の皆様の中にも、見知らぬ海外の異性からFacebookなどで友達申請が届いた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。他にも、TwitterやLINEでも同様に、見知らぬ海外の異性から突然友達申請が届き、何かの縁だと仲良く話していく中で、恋愛や結婚の話になり、その先は結婚詐欺と同様に金銭を騙し取られるという詐欺の手法が「国際ロマンス詐欺」の手口になっています。
 
2.国際ロマンス詐欺の被害者
 国際ロマンス詐欺の被害者は、40歳代以上の女性が多いという特徴があります。結婚したくてもなかなか相手が見つからずにいる独身女性に対して、日本人男性にはない外国人男性の特性を生かして接近するようです。また、既婚女性も子育てが一段落し、SNSに時間を割く余裕ができたくらいの時期にもなります。

3.国際ロマンス詐欺の手口として、最も使用されるケース
 「国際ロマンス詐欺」では、結婚資金が足りないとか、経営している会社のお金が足りないなどといった、通常の結婚詐欺で使用されるような文句はあまり使用されません。そのかわり、海外の相手という点を使って、以下のような手口でお金をだまし取ろうとします。
「自分の国からお土産で(もしくは仕事で)アタッシュケース(他にもプレゼントや贈り物といった、通称、箱物)を送付したが、税関で止められてしまった。」このあと、税関スタッフに扮した詐欺の仲間や、運送業者に扮した詐欺の仲間から、連絡があり、手数料や罰金を一時的に支払ってほしいという手段になります。
 通常、税関や運送業者がその罰金や手数料を本人以外から受け取るようなケースはありませんので、冷静に考えるとわかりそうな手段ではありますが、焦りをもたせる手口で正常な判断力を奪うことで、こういうケースに引っかかりやすくしてくるようです。
また、相手が外国人なので、日本だとあり得ないが、海外だとそういうこともあるのかな?と安易に考えてしまいがちでもあります。

また、
お金を騙し取られるだけでなく、知らないうちに「違法薬物密輸」の共犯になってしまったなどの例もありますので、」十分お気を付けください。

我々「探偵社」にも、国際ロマンス詐欺に遭っているにも関わらず、それが詐欺だと気づかずに(お金を騙しとられたとの認識はなく)、連絡が取れなくなった後も相手の男性を信じ続け、「行方・所在調査」の相談に来られる方もいらっしゃいます。
「恋は盲目」といいますが、そこを巧みに突く姑息な手段「国際ロマンス詐欺」、引っかからないようにご注意下さい。


総合探偵社KAY
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