イギリスの諜報機関

2019.09.14

  アメリカほど有名ではないにしろ、イギリスにも007シリーズや、ミッション・インポッシブルで有名なMI6(Military Intelligence 6)という諜報機関が存在しています。しかし、イギリスに存在する諜報機関は、これだけではありません。そこで今回は、イギリスに存在する主な諜報機関についてご紹介します。 

1.SIS(秘密情報部)
SIS(Secret Intelligence Service)は、国外の政治や経済、その他、秘密情報の収集や情報工作を任務としており、MI6という名称で広く知られている組織です。MI6という名称は、1930年代後半につけられた名称ですが、現在はSISという名称が使われており、正式にはMI6という名称を使用していませんが、あまりにMI6という名称が有名であるため、公式サイトなどでは利用が続けられています。
 SISは、外務・英連邦省の管轄となっていますが、首相や内閣府内のJIC(合同情報委員会)にも報告が行われ、直接指示を受ける関係にもあります。 


2.JIC(合同情報委員会) 
JIC(Joint Intelligence Committee)は、イギリスの内閣府に所属する委員会のことで、イギリスの各諜報機関の指示・監督を行う役割を担っています。そのため、JICの活動は、実際に情報収集等を行うのではなく、各諜報機関の活動を指示したり、諜報活動の計画を立案したりと、各種、諜報機関の監督者としての活動が主となっています。 


3.SS(内務省保安局) 
SS(Security Service)は、イギリス国内の治安維持を任務とした諜報機関で、MI5という名称でも知られている組織です。名称としては内務省保安局となっていますが、内務大臣管轄下の組織で、内務省との組織的な繋がりはありません。また、SSは、司法警察権を有しておらず、テロリストやスパイを逮捕するのは、スコットランドヤードの名称で知られるロンドン警視庁の役割となっています。 


4.CTC(ロンドン警視庁テロ対策司令室) 
CTC(Counter Terrorism Command)は、ロンドン警視庁の公安警察部門のことで、日本の警視庁公安部と似た組織となっています。役割は、その名称が示すとおり、テロからイギリスの治安と国益を守ることとなっており、国内外を問わず、捜査を行う組織となっています。 


5.その他の諜報機関 
イギリスには、上記で紹介した組織の他にも、GCHQ(政府通信本部)やDIS(国防情報参謀部)、NCA(国家犯罪対策庁)といった組織が存在しています。 



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