子供のスマホ利用の危険性 ②

2020.01.09

  最近、子供がSNSを使用したことによって、様々な事件に巻き込まれたというニュース(児童買春・誘拐・監禁など)が、頻繁に報道されています。また、ソーシャルゲームにおいては、数回のタップで課金ができてしまうという問題から、多額の課金が行われるという問題もあります。前回に引き続き、子供がスマホを使用する上で、どういう危険性があるのかについてご紹介します。

1.SNSに関する問題
 SNS(ソーシャルネットワークサービス)は、LINEやTwitter、Facebookのように、他の人と気軽にコミュニケーションが取れるツールのことを指します。SNSは友達同士の連絡手段として使用したり、思い出を共有するのに適したツールです。しかし、友人同士であれば便利なツールであっても、用意に他人ともコミュニケーションが取れてしまうという点から、現実では警戒するような悪意を持った人であっても、簡単にコミュニケーションを取ってしまうという危険性があります。
また、タイムラインに写真などを簡単に投稿することができ、「いいね」機能によって承認欲求を簡単に満たすことが出来ることから、安易に自身の写真などを載せてしまい、ストーカー被害に合うことも考えられます。

2.ゲーム課金に関する問題
 最近のスマホのゲームは、ほとんどが「基本無料」をうたった、ソーシャルゲームとなっています。この「基本無料」には、大きく2つのパターンが有り、1つは頻繁に広告を表示することで、広告収入によって運営費用を賄うものと、もう1つはガチャ等の課金によって運営費用を賄うものになります。
 1つめの広告収入で運営費用を賄うゲームは、広告を非表示にするために課金することも可能ですが、その場合は数百円と比較的安価ですので、金銭的な問題はそこまで大きくありません。しかし、その広告の内容が問題で、ものによってはマルウエアといわれる悪意あるソフトウェアのインストールを目的とした広告も存在します。安易に広告をタップし、悪意あるソフトウェアをインストールしてしまうことで、スマホが乗っ取られてしまうという危険性があります。
 2つめのガチャ等の課金によって運営費用を賄うゲームは、1回数百円のガチャを何度も回させることで、欲しいキャラを入手するという仕組みとなっています。最高ランクで、かつ、強いキャラとなると、出現頻度が極めて低く、欲しいキャラを入手するまでに何度も何度も課金しなければならないということから、課金額が多額になるという問題が考えられます。

スマートフォンの普及率が上がるにつれ、低年齢の被害者が増加しております。
「閲覧制限」(フィルタリング)の設定など対応策はありますが、その設定もあくまで親御さんの判断となりますので、
親御さんとお子さんでよく話し、SNSやソーシャルゲームの利用に関しての問題点、危険性などの理解を深めていくことをお勧めします。



総合探偵社KAY

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