「盗聴」や「盗撮」などに悪用されるアプリ

2020.01.24

  ストーカーによる「盗聴」や「盗撮」と聞くと、どのような手段を思いつくでしょうか。

ストーカーが自宅に侵入して盗聴器や小型のカメラを仕掛けていく。盗聴器やカメラが内蔵されたぬいぐるみなどをプレゼントする、という手段を考える方も多いのではないでしょうか。しかし、今はもっと簡単に盗聴や盗撮を行うことができる方法があります。
 

それは「スマートフォン」です!!!

スマートフォンには、当然ながらマイクやカメラが搭載されています。
これらのマイクやカメラを遠隔地から操作することで、簡単に盗聴や盗撮を行うことができるのです。そこで今回は、スマートフォンを使って、盗聴や盗撮を行うことができるアプリについてご紹介します。 

1.Prey Anti Theft (プレイ・アンチ・セフト) 
 Prey Anti Theftは、スマートフォンの盗難防止用のアプリとして開発されました。スマホが盗難にあった場合、その場所を突き止めるためのGPSによる位置情報の取得、スマホのロック機能の他、カメラを使用した写真によるレポートの作成が可能です。また、盗難にあった際に犯人にばれないよう、スマホの画面からアイコンを隠す機能も用意されています。
 さて、実際に盗難にあった場合にこのアプリを使用するのは当然、有効ですが、ストーカーにとってもありがたい機能が満載となっています。
 まず、GPSによる位置情報の取得で、ターゲットが今どこにいるのかがわかります。今、スマホを家においたまま外出するようなケースは非常に少なく、スマホは常に携帯していますので、この機能によって居場所はすぐに分かります。次に、カメラを使用した写真によるレポート作成機能で、10分、20分といった時間単位に、スマホで撮影した写真がストーカーの手に渡ることとなります。入浴中にもスマホを操作するヒトが増えているということは、そういうシーンも撮影されている可能性があるということになります。
 さらにスマホから「アイコンを削除」できる機能によって、ターゲットに気づかれることなく、アプリを忍ばせることができます。 

2.SuicaReader (スイカリーダー) 
少し変わったアプリとして、SuicaReaderがあります。これは、Suicaの履歴を見ることができるアプリです。なぜこれがストーカーにとって便利かというと、相手のスマホにアプリを入れるという危険がなく、自身のスマホにこのアプリをいれ、ターゲットのSuicaをよみこませることによって、普段の乗降車駅を特定することができるという、ストーカーがターゲットの行動を把握しきれていない初期段階で利用することができるのです。
スマホによる監視については、映画「スマホを落としただけなのに」が非常によく描かれています。

便利な反面、個人情報が流出する危険性があるスマートフォン。あなたのスマホは大丈夫ですか?



 総合探偵社KAY

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