探偵の歴史
2022.01.31
シャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロといった「探偵」に着眼した小説が昔からあるように、探偵という職業は昔から存在したと考えられています。では、一体いつから探偵という職業があったのでしょうか。
1.探偵の起源
探偵の起源がどこにあるのかは諸説ありますが、「情報収集」という分野で考えると、その起源は古代に遡ることができます。敵の戦力等の情報を収集する、いわゆる諜報部隊は、古代の戦争までさかのぼることが可能で、そこが探偵の起源であると考えることができます。
しかしながら、現在のような探偵としての職業の歴史はそれほど古くはなくイギリスで1750年代に私服刑事が私的事件などに関与していたのが最初の探偵と言われていますが、実際に興信所として設立されたのは1830年頃のイギリスで設立されたジョナサン・ワイルドが最初だったと言われています。
探偵が個人の身辺調査を行うようになったのは、産業革命による大規模な工場が増加し都市部で一気に人口が増加したことによって、産業革命以前のように一個人に対しての情報収集が難しくなったことで情報収集を専門に行う業種が必要になったことがその理由であると言われています。
現在、個人情報保護の観点もありイギリスにおいては免許制度が導入されており、フランスにおいては公的機関が所轄するといった探偵業に対しての規制も強まっています。
2.日本における探偵の歴史
日本ではじめて探偵社が設立されたのは1892年に設立された商業興信所であるといわれています。しかし、それ以前においても敵の情報を探るという職業で考えると、戦国時代から江戸時代については忍者が、更に聖徳太子が使ったとされる志能便や山伏にまで遡ることができます。
世界情勢と同様に、産業が発展するにつれて個人間の情報収集ができなくなってきたことによって、現在の探偵業のように調査のターゲットが法人から個人に変遷したといわれています。
調査のターゲットが法人から個人に変わったことにより様々なトラブルが発生したことによって、1988年に探偵業者の社会的地位向上のための業者組合が設立、2007年に探偵業法の制定が行われたことにより、現在では探偵業界の健全化が図られています。
個人情報の保護はもちろん重要なことではありますが、あまりに保護されすぎ、本当に困っている方(被害者)が泣き寝入りせざるを得ない事態が増えてきていることも現実です。
困っているのであれば警察、弁護士に相談すれば良いと短絡的な意見もございますが、現実問題として警察、弁護士も動かない、動けないトラブルは多いのです。
本当に困っている方のお力に少しでもなれるよう、日々精進していきたいと思います。
総合探偵社KAY