世界の不倫③

2022.05.29

 前回「世界の不倫②」に引き続き、世界の不倫の文化を確認していきましょう。 

1.フィリピンの不倫の文化
日本から近く、日本にも多くの人が来日しているフィリピンではどうでしょうか。日本にもフィリピンクラブなどが多数あり、性に対して日本とかわらなさそうというイメージがありますが、フィリポインデでは、今でも姦通罪が刑法で定められています。
 フィリピンの刑法では、男性の姦通罪は最高で4年の禁固刑、女性の姦通罪は最高で6年の禁固刑となっています。これから見ても分かる通り、フィリピンでは女性の浮気は厳しく咎められる一方で、男性の浮気は容認されることが多いようです。
 また、フィリピンでは、不倫現場に遭遇した際は、その場で暴力をはたらいたとしても罪には問われないという法律もあります。日本における正当防衛のような感覚なのかもしれませんね。


2.台湾の不倫の文化
 日本の近くにある台湾は、中国と近い文化であるため、不倫に対する考え方も中国と似ているのかと思いますが、実はそうではありません。
中国は、日本と同様に法律上、不倫は有罪ではありません。しかし、台湾では不倫が行われた場合は、双方に対して1年以下の懲役となる立派な犯罪となります。
犯罪として訴えるためには、性行為に及んだことがはっきりわかる証拠が必要となりますが、犯罪行為となるため、ホテルに警察同行で踏み込むことも可能となります。 


3.イスラム圏内の不倫の文化 
イスラム圏内の不倫は、石打ちの刑や鞭打ちの系など、非常に厳しい刑罰が課せられます。たとえば、ブルネイでは、不倫による性行為の他、婚外の性行為、同性愛者による性行為が行われた場合、最高刑で死刑となります。この死刑の執行においては、イスラム教関係者立ち会いのもとで、体を拘束された受刑者に対し、石を投げて死に至らしめるという、石打の刑となります。さらに、不倫による姦通罪だけではなく、浮気による罰金刑や禁固刑も存在します。
これはイスラム教徒やブルネイ国民だけではなく、滞在している外国人にも適用されますので、旅行に行ったとしても、羽目を外すと死刑になり得るため注意しなければなりません。
 
今回はブルネイを一例にあげましたが、イランやパキスタン等、イスラム圏内の国は厳しくなる傾向があるようです。
 
しかし、このような厳しい法律は、人権団体や性的少数派保護の団体(LGBT保護の団体)等により、国際的には反対論が高まっていますので、今後はもう少し緩和されることがあるかもしれません。 



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