位置情報共有アプリとは?

2022.10.21

 今年8月に発生した福岡県北九州市での母娘刺殺事件で、はじめて「位置情報共有アプリ」というアプリの存在を知ったという方も多いのではないでしょうか。この位置情報共有アプリとはいったいどのようなアプリなのか、また、どのような危険性をはらんでいるのかについて見てみましょう。

 1.位置情報共有アプリとは 
位置情報共有アプリは、お互いの位置を確認することを目的としたアプリのことを言います。子供が今どこにいるのかを確認したい、友達と待ち合わせをするのに、今どの辺にいるのかを確認したいといったことを目的に開発されたアプリとなります。
現在の10代、20代の中では、位置情報共有アプリを使って位置情報を共有することによって、近くに居る友人を遊びに誘ったり、遊びに行った際に友人とはぐれてもすぐに合流することができるというメリットを体感している人も多く存在しているようです。 

 2.位置情報共有アプリの危険性 
位置情報共有アプリは、信頼できる友人と必要なときだけ共有しているのであれば、便利なアプリとなります。しかし、位置情報を共有するということは、自身の情報がすべて筒抜けになるということも考えなければなりません。位置情報を共有すれば、自宅の特定は容易に行うことができますし、行動パターンを追うこともできます。これを悪用すれば、ストーカー行為も容易に実施することができます。
 
昨今では、ネット上だけの関係でお互いを信用し、位置情報共有アプリで位置情報を共有したが、その後、交友関係に問題が生じたことによりお互いの仲が険悪となってしまったあとに、位置情報共有アプリによって知り得た情報を使ってトラブルに発展するというケースが増加しています。
 北九州市で発生した母娘刺殺事件も、位置情報共有アプリを使用して自宅を特定されたことによって起こってしまった事件です。 


 3.位置情報共有アプリの使い方 
位置情報共有アプリは、便利ではあるものの非常に多くの危険性をはらんだアプリであるといえます。
家族間といった信頼できる人の間で使用するのであればそれほど大きな問題に発展することはありませんが(それでも、不倫などの発見によってトラブルに発展する可能性はありますが)、友人間、それもネット上の関係だけの友人と共有することは非常にリスクのある行為であるといえます。
 
現在、主に活用している10代、20代といった若者の中には、それらのリスクを考慮できていないケースもありますので、特に未成年の子供が使用する際は保護者がしっかりと確認しておく必要があるのかもしれません。  



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