世界の探偵のルーツ

2017.07.24

 探偵という職業は、日本独自の職業ではなく、世界各国に存在する職業となっています。かの有名な名探偵ホームズも、日本のキャラクターではなく、イギリスのキャラクターであることを考えると、分かりやすいかと思います。
しかし、世界各国で探偵という職業が同じ条件、同じ環境で仕事をしているかといわれると、そうではありません。
 まず、ここでは世界各国の探偵のルーツについてご紹介してみましょう。


1.イギリスのルーツ
 
イギリスでは、1749年に「バウ街の警吏」と呼ばれるイギリス私服刑事が活躍していました。このイギリス私服刑事が、1800年代に私立探偵となったのが探偵の始まりといわれています。この、イギリス私服刑事は、私的な事件の解決を行っていました。つまり、シャーロックホームズの時代(1800年代後半)から現在に至るまでの、フィクションの中にある、殺人事件に介入する探偵というイメージは、ここから発祥しているとも言えます。
 さらに、1830年ごろになると、イギリス国内に興信所ができることとなり、1889年ごろに現在と同様の「探偵」という職業が生まれることとなりました。




2.アメリカのルーツ
 
アメリカでは、イギリスよりも少し遅れて1841年ごろに興信所ができます。かのリンカーン大統領もダン&ブラッドストリート社という興信所で働いていたことは有名です。その後、リンカーン大統領の暗殺計画を未然に防止したピンカートン氏が1850年ごろにシカゴ私立探偵社し、現在と同様の「探偵」という職業が生まれたといわれています。



3.日本のルーツ
 
日本の探偵のルーツを探ると、「忍び」にまで遡ることとなります。戦国時代やその後の徳川幕府において、各国もしくは各藩の情報を集めるのに「忍び」は欠かせない存在でした。つまり、現代にいたる「素行調査」の規模を大きくしたものが「忍び」であると言えます。徳川幕府では、現在の探偵業法に相当する「出入探題法」も制定されていたようです。
 実際に日本で「探偵」という言葉が使用され始めたのは明治維新の後で、こちらも最初は明治政府のための情報収集や問題処理が主な仕事となっていました。つまり、日本で「探偵」といえば、最初は公的な存在であったのです。それと区別するために、民間の探偵を「私立探偵」と呼び始めたのが、現在の探偵のルーツといわれています。





現在も未来も、人が存在する限りトラブルは無くなることは無いでしょう。
解決の手段が無くなったとき、諦めかけた時、
解決のための最後の砦としての「探偵」
という概念はこれからも形は変わっても存在し続けていくはずです。



我々「総合探偵社KAY」は、
ご相談者様にとって頼れる存在でいつづけることが使命だと感じ、これからも日々精進していきますので、どうか応援よろしくお願い致します。



総合探偵社KAY

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