浮気・不倫/慰謝料の相場

2021.12.12

精神的に傷つけられた苦痛を癒すために受け取ることができる「慰謝料」は、様々なシチュエーションで発生することがありますが、中でも最もよく聞くシチュエーションが、浮気や不倫による慰謝料ではないでしょうか。
 
そこで今回は、浮気や不倫の慰謝料の相場について、ご紹介します。

 1.慰謝料がもらえるケースともらえないケース
 
パートナーの浮気や不倫が発覚したとしても、すべてのケースで慰謝料を受け取ることができるわけではありません。慰謝料を受け取るためには、①浮気や不倫をした相手が故意であった、もしくは過失があった場合で、②その浮気や不倫によって、権利が侵害された場合、初めて慰謝料を請求することができます。
 つまり、パートナーガ既婚であることを隠していた、もしくは気付ける状態になかった場合、浮気相手、不倫相手に慰謝料を請求することができないということですね(この場合、パートナーに対しての慰謝料請求は可能)。また、強姦などによって拒否できない状況であった場合、パートナーに対しての慰謝料請求はできません(強姦相手への慰謝料請求は可能)。 

 2.慰謝料の相場
 
慰謝料は、精神的な苦痛に対して、それを癒すための料金ですので、精神的苦痛の度合いによって金額が変わってきます。
 一般的な浮気・不倫であった場合、その慰謝料は数十万円から最大でも100万円程度とされていますが、その浮気・不倫が原因で別居するとなった場合や離婚することとなった場合、精神的な苦痛が大きいとして、100万円~300万円程度の慰謝料となります。
  

3.慰謝料が増減するポイント
 
慰謝料が増減するポイントは「精神的苦痛の大きさ」にありますので、精神的苦痛が大きいと判断されるような行為があれば、慰謝料が高くなります。例えば浮気・不倫が発覚した際に、しっかりと反省し、謝罪した相手と、謝罪せず、相手の非を唱え続けた人とでは、後者の方が、高額の慰謝料が認められたという事例もあります。ほかにも、結婚年数や夫婦仲の良し悪しといった家庭環境や、浮気・不倫の期間の長さ、不貞行為の頻度によっても慰謝料が変化します。
 
つまり、慰謝料請求を行った人が、浮気・不倫を行った相手によって、どれだけの影響を受けたかによって、慰謝料の金額に大きな差が生じるといえます。

 
浮気・不倫を行っている間は、「禁断の愛」などというシチュエーションに酔っていることが多いかと思いますが、それが発覚した時に、どれだけの慰謝料を支払わなければならないか、また、慰謝料以外にもどれだけ影響が出るのかをしっかりと判断し、行動したほうがいいかと思います。  
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