世界の不倫①

2022.03.26

  日本では、芸能人が不倫をしたと報道されると、その芸能人は芸能活動をしばらく休止しなければならなくなるなど社会的制裁は大きいものの、法的には民事のみと比較的ゆるい不倫ですが、他国ではどうなのでしょうか。

1.日本の不倫
 他国と比較をするために、まずは日本の不倫についてみてみましょう。日本では、既婚男性の26%、既婚女性の14%が不倫(肉体関係)を行ったことがあるようです。
日本では、不倫が発覚した場合、それがもとに離婚となった場合は不倫相手と自身の元パートナーに対して慰謝料請求が可能となります。また、著名人が不倫を行ったことが発覚した場合、謝罪会見の実施、活動の休止となり、社会的な罰は大きいものの、刑法等で定められる罰則の対象にはなりません。


2.アメリカの不倫
 日本では、夫婦のいずれかが不倫したことにより離婚した場合は、夫婦関係を悪化させたことにより、不倫をした側に対して慰謝料の請求などが可能となりますが、アメリカでは不倫によって慰謝料を請求することができません。
離婚によって財産も平等に分配されますので、不倫された側が財産を渡さなければならないこともあります。アメリカでも昔は慰謝料請求ができる制度がありました。
しかし、アメリカの場合は、立場のつよい既婚男性に対し既婚女性が不倫したことによる罰則的な制度であったため、男女平等が進むにつれ、この制度が廃止されていくことになりました。
では、アメリカでは不倫はどの程度行われているのか?という点ですが、
統計によるとアメリカでは既婚男性の22%、既婚女性の14%が浮気したことがあるとされています。
また、妻にバレなければ浮気すると答えた既婚男性は74%、夫にバレなければ浮気すると答えた既婚女性は68%となっており、実際に行動は起こさなくても、浮気を望んでいる人が多いことがわかります。
しかし、実際に行動に起こしている人の割合では既婚男性は日本より少なく、既婚女性は日本と同じ程度ということがわかります。
 
日本では、有名人が不倫を行った場合は、謝罪会見を行い、当面の芸能活動を休止することもありますが、アメリカにおいて著名人が謝罪会見を行うケースはほとんどないようです。ただし、政治家が行った不倫の場合だけは、批判の対象となるようです。

これらのことから、アメリカにおける不倫の考え方は、日本よりも寛容であるといえそうですね。  


総合探偵社KAY

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