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尾行とストーカーの違い

「尾行」も「ストーカー」も、相手を付け回すという意味では同じように感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ストーカー行為はストーカー規制法等により罰せられますが、素行調査等の尾行は罰せられることがあるのでしょうか。
 
今回は、そんな尾行とストーカーの違いについてご紹介します。

 1.尾行とストーカーの違いについて 
なんらかの目的で、相手を付けていく行為を尾行といいます。ストーカー行為の一つとして、相手を付け回すという行為もありますが、これも1つの尾行であるといえます。
 ストーカー規制法では、特定の者に対する恋愛感情、その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、その特定の者又はその家族等に対して行うつきまとい等の行為を禁止しています。
つまり、つきまとい行為がストーカー規制法で禁止されている行為に該当する場合は、罰せられる可能性があるということです。 
例えば、自分のパートナーに対する浮気調査のための尾行であったとしても、パートナー側から訴えられた場合、特定の者に恋愛感情があるという条件を満たすため、ストーカー行為と認定される可能性があるということです。
 
一方で、例えば探偵事務所で行っているような尾行調査については、業務として成り立っており、ストーカー規制法の対象とはなっていません。探偵事務所は、所轄の警察署に探偵届けを提出し、公安委員会から探偵業届出証明書が交付されています。この探偵業届出証明があってはじめて業務として尾行行為を行うことができるのです。つまり、この探偵業届出証明がない人が尾行を行った場合には、自ら特定の者に対する恋愛感情が無いことを証明しなければ、ストーカー規制法違反として罰せられる可能性が高くなるということになります。特に、これらの罰則は徐々に強化されていますので、注意が必要です。 

 2.探偵ならどのような行為でも許されるか 
探偵業届出証明書が交付された探偵であればどのような行為を許されるのかというと、もちろんそうではありません。尾行は、相手をつける行為になりますが、例えば、住居の中にまでつけていく行為(住居侵入罪)等の違法行為が許されるわけではなく、行政処分がくだされる探偵事務所もあります。


総合探偵社KAY
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「別れさせ屋」のトラブル

  交際中の男女、夫婦を別れさせるためのサービスとして「別れさせ屋」というものがあります。
主に、一部の「興信所」や「探偵事務所」がサービスの一つとして扱っている場合があり、少数ですが自称「専門」の別れさせ屋があるという状況です。もちろん、「別れさせ屋」には種々のトラブルが存在します。

今回はそんな「別れさせ屋」のトラブルについてご紹介します。


1.別れさせ屋の手口 
別れさせ屋は、夫婦を離婚させる、パートナーとのお付き合いを解消させると言った目的で実施します。
そのため、別れさせ屋を雇った方にとって都合がいい別れ方でなければなりません。
夫婦の場合、離婚事由として成立させるためには、相手に別れようと思わせる必要があります。そのため、手口としては手っ取り早く肉体関係を結び、不貞行為とさせることでこちらに有利な状況に持ち込むか、相手に自分の悪口等を吹聴し、信じさせるという方法が多くなります。 

文章で書くと簡単な仕組みのように見えますが、そこまでの関係を築くための労力や情報を入手しうまく使用するのは簡単なことではありません。

2.別れさせ屋のトラブル 
「別れさせ屋」の手口のうち、1つ目の肉体関係を結ぶという点については、相手が既婚者であった場合は、当然ながら違法行為となります。そのため、まともな興信所等では不貞関係に持ち込む手段は基本的に実施しません。万が一この方法を勧められた場合は、それなりの高額な報酬を請求されるでしょう。
もう一つの手段である相手からの信頼を損なわせる方法についても、長年連れ添ったパートナーであるからこそ、すぐに信じ込むことは少なく、成功率としては高くありません。 破綻寸前の夫婦であればまだしも、通常では成功率を上げるためには長い期間を要することとなるでしょう。これらのことから、別れさせ屋の仕事は成功率が低い仕事となります。
成功報酬のみとして支払うのであれば、失敗したときの金銭的負担は少なくても済みますが、なおさら成功率は低いでしょう。本気で「別れさせ」を行うのであれば、簡単な業務ではありませんので、成功しなかったらその間動いた人員の給料は0、これは会社として成り立たないのはわかるかと思います。
短期間で成功するほで簡単なものではないので、本気で取り組む業者に「別れさせ」を依頼するのであれば、それなりの高額な報酬が必要になり、結果、失敗に終わるリスクも覚悟していおかなければなりません。
高額な活動費を支払った上で失敗に終わった時点で、金銭トラブルとなるケースが考えられます。

別れさせ屋が妻の悪口を吹聴し、それに激怒したターゲットが別れさせ屋を殺害するという事件も発生しており、別れさせ業務はリスクが高い仕事となっており、成功報酬だけでは受けることができないという興信所、探偵事務所側の言い分もあります。
 
先程の事件では、ターゲットは別れさせ屋を殺害していますが、別れさせ屋に依頼していることが相手にバレた場合、その行為に激怒した相手による傷害事件に発展しかねないという側面もあります。
 
また、別れさせ業務を行っている業者でアルバイトを扱っている業者は多く存在し、業務でターゲットと恋仲を目指す活動を実施、、から本気の恋になり、依頼終了後、ターゲットに対してストーカー事件に発展したケースなど、業務に対する責任感、プロ意識を備えていないアルバイトを使っている業者も多い様です。

そのため、別れさせ屋への依頼は、リスクがつきものであることを覚悟しておく必要があります。  



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復讐代行屋とは?

  「復讐代行屋」という名前を聞いたことはあるでしょうか。個人の復習を代行する裏の仕事で、ツイッターなどのSNSで検索すると、何件もヒットします。今回は、そんな「復讐代行屋」について紹介します。

1.復讐代行屋とは?
 「復讐代行屋」は、その名前の通り、個人的に復讐をしたいという人の代わりに復讐を代行する仕事となります。
復讐と聞くと、多くの人が暴力的な行為や殺人を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはそのような直接的な復讐ではなく、無言電話や大量の出前、誹謗中傷の手紙やメールといったように、精神的にダメージを与えるような復讐方法を選択するケースも多々あります。復讐代行屋によるこれらの行為では、ターゲット本人にダメージが及ぶのはもちろんのこと、家族や近しい友人などにも大きな影響を与え、最悪の場合には、それらとの関係が壊れてしまうこともあります。

2.復讐代行屋を利用するリスク
 「復讐代行屋に依頼する」という行為は、その後ろめたさから基本的には誰にも話すことができない行為です。そこにつけこみ、詐欺を行おうとする悪徳業者も多数存在します。詐欺を受けた依頼主は、自分が復讐代行屋に依頼したということを誰にも相談できず、そのまま泣き寝入りしてしまうことが多いため、料金を支払った途端に音信不通になる業者や、相談したことをネタに強請り等を行ってくる業者もいます。
 また、実際に復讐を実行してくれる復讐代行屋であったとしても、その行為によっては、法律により罰せられる可能性もあります。復讐代行屋に復讐を依頼するだけであれば、その行為を禁止する法律はありませんので、この時点では、法的には問題ありません。

しかし、その結果、行われた復讐が法に触れる場合、依頼者は共犯として罰せられる可能性が高いと考えられます。

復讐代行屋が行う行為のほとんどは、
・名誉毀損罪(ある人の社会的な評価を低下させる行為)
・侮辱罪(公然と人を侮辱する行為)
・暴行罪(他人に対し暴行を加える行為)
・傷害罪(他人の身体に障害をおわせた)
・脅迫罪(相手の生命・身体・自由・名誉・財産に対し害を加えることを告知する行為)
・器物損壊罪(他人のものを壊す)
・偽計業務妨害罪(偽計を用いて人の業務を妨害した)

といった罪に問われる行為となります。

そのため、復讐代行屋に依頼した場合、詐欺にあい、依頼料などがだまし取られてしまうか、復讐が完遂され、自身が共犯者として罪に問われるかのいずれかの結末になる可能性が高いと考えられます。 


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闇バイトに注意!!

  闇バイトは、通常のアルバイトと異なり短期間で高額の収入を得ることができるなど、魅力的ではあるものの、その内容が違法なバイトのことを指します。最近、若者を中心に、この闇バイトに手を染めて犯罪者となってしまうケースが増加しています。
特に、夏休みに入り時間に余裕ができ、高額報酬に目がくらみ軽い気持ちで応募してしまうことも多い様です。

今回は、そんな闇バイトについてご説明します。 

 1.闇バイトの募集方法
 
闇バイトは、TwitterなどのSNSを使用して募集されることが多く「楽して高額な給料をもらえる」「高額報酬の副業」といった魅力的な言葉で勧誘しています。そのままDM等でやりとりするケースもありますが、多くは連絡を取った後に履歴が残らない専用のアプリをインストールさせそこでやり取りするケースが多く、あとあと募集した側につながる痕跡を残さないという方法を取ることが多いようです。
 
「〇〇するだけで高額な報酬を得ることができる」といった内容や、「高額即金」「即日現金」といったワードで募集していることが多く、当然ながら通常の求人紙などで見かけることはありません。

2.闇バイトを行った結果
 闇バイトはその殆どが犯罪行為です。
 一度でも闇バイトに手を染めてしまうと、応募時の身分証明書等から特定した住所から「家に危害を加える」、「家族に伝える」などと脅し、手を引くことができなくなる可能性も低くはありません。
 知らずに応募してしまったとしても、闇バイトに手を染めると、逮捕され、懲役や損害賠償といった罰を受けることになってしまいます。

3.特殊詐欺の受け子、出し子
 特殊詐欺(振込詐欺やオレオレ詐欺)では、だまし取った現金を犯罪者が手にしなければ、その詐欺は成功といえません。しかし、現金を手にするシーンが最も逮捕のリスクが高く、闇バイトを使うことで、そのリスクを低減しようとしています。
①受け子
 受け子は、訪問型の特殊詐欺で被害者からキャッシュカードや現金を直接受け取る役割の人を指します。当然ながら、被害者と直接対面するわけですから、被害者に顔を見られたり、被害者が詐欺と見抜いていた場合、そのまま逮捕されるケースがあります。主に「荷物を受け取るだけの簡単な仕事」として募集されます。
②出し子
 出し子は、口座に振り込ませた現金を引き出す役割の人を指します。ATMの周りには防犯カメラが設置されており、現金を引き出している人は顔がばれる等のリスクがあります。後日、その防犯カメラの映像から逮捕されるケースがあります。犯罪者からすると、現金を運ぶことから「受け子よりも信頼できる闇バイト」に任せることが多いようです。  
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ダブル不倫の場合の慰謝料請求について

 不倫が発覚した場合、その代償は慰謝料として請求されることが多々あります。
片側だけが不倫の場合は、そのパートナーから不倫したパートナーとその相手に対しての慰謝料請求となりますが、お互い既婚者の場合のダブル不倫の場合はどうでしょうか?


 1.ダブル不倫の慰謝料請求 
ダブル不倫は、双方にパートナーがいる状態での不倫となります。
例えば、AさんとBさんが婚姻状態、CさんとDさんが婚姻状態として、AさんとCさんが不倫したとします。この場合、BさんとDさんは共に不倫された側になりますので、BさんはCさんに、DさんはAさんに慰謝料請求を行うことが可能です。
 
最近話題の広末涼子さんのケースで例えるなら、キャンドルジュンさんは、不倫相手である鳥羽周作さんに慰謝料請求することができ、鳥羽周作さんの妻は、広末涼子さんに慰謝料請求ができるという関係になります。 


 2.ダブル不倫での慰謝料 
ダブル不倫での慰謝料は、通常の不貞行為と同様に、その後、婚姻関係を継続するかどうかによって変わります。
婚姻関係を継続する場合は、50万円~100万円、継続できない場合は200万円程度が相場となります。
 
ダブル不倫の難しいところは、相手側からも慰謝料請求される可能性があるという点です。
例えば、婚姻関係を継続すると決めた場合、こちらから相手側に請求できる金額の相場は50万円~100万円程度ですが、先方が離婚してしまった場合、相手側から請求される慰謝料は200万円程度となり、支払う金額のほうが多くなるというケースも考えられます。
 

また、ダブル不倫の場合は、どちらが不倫を主導したか、婚姻期間はどちらのほうが長いかといった内容によっても慰謝料の金額に差が生じます。他にも、子供への影響はどうか、有責者の収入はどうか、夫婦仲はどうか、といった項目によっても金額が増減してきますので、単純に一方だけが不倫関係にあるケースよりも複雑になることがほとんどです。
 

もちろん、慰謝料請求は不倫を行った当事者に対して行うため、離婚した場合などはパートナーがいくら支払うことになったとしても関係ありません。しかし、夫婦関係を継続する場合、当然ながら慰謝料は貯金や家計から支払われることとなるため、パートナーが行った不倫であるにも関わらず、慰謝料の額によっては相手への支払額を相殺できず、不倫されたにも関わらず慰謝料を家計から支払わなければならないというケースが発生してしまいます。 


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