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位置情報共有アプリとは?

 今年8月に発生した福岡県北九州市での母娘刺殺事件で、はじめて「位置情報共有アプリ」というアプリの存在を知ったという方も多いのではないでしょうか。この位置情報共有アプリとはいったいどのようなアプリなのか、また、どのような危険性をはらんでいるのかについて見てみましょう。

 1.位置情報共有アプリとは 
位置情報共有アプリは、お互いの位置を確認することを目的としたアプリのことを言います。子供が今どこにいるのかを確認したい、友達と待ち合わせをするのに、今どの辺にいるのかを確認したいといったことを目的に開発されたアプリとなります。
現在の10代、20代の中では、位置情報共有アプリを使って位置情報を共有することによって、近くに居る友人を遊びに誘ったり、遊びに行った際に友人とはぐれてもすぐに合流することができるというメリットを体感している人も多く存在しているようです。 

 2.位置情報共有アプリの危険性 
位置情報共有アプリは、信頼できる友人と必要なときだけ共有しているのであれば、便利なアプリとなります。しかし、位置情報を共有するということは、自身の情報がすべて筒抜けになるということも考えなければなりません。位置情報を共有すれば、自宅の特定は容易に行うことができますし、行動パターンを追うこともできます。これを悪用すれば、ストーカー行為も容易に実施することができます。
 
昨今では、ネット上だけの関係でお互いを信用し、位置情報共有アプリで位置情報を共有したが、その後、交友関係に問題が生じたことによりお互いの仲が険悪となってしまったあとに、位置情報共有アプリによって知り得た情報を使ってトラブルに発展するというケースが増加しています。
 北九州市で発生した母娘刺殺事件も、位置情報共有アプリを使用して自宅を特定されたことによって起こってしまった事件です。 


 3.位置情報共有アプリの使い方 
位置情報共有アプリは、便利ではあるものの非常に多くの危険性をはらんだアプリであるといえます。
家族間といった信頼できる人の間で使用するのであればそれほど大きな問題に発展することはありませんが(それでも、不倫などの発見によってトラブルに発展する可能性はありますが)、友人間、それもネット上の関係だけの友人と共有することは非常にリスクのある行為であるといえます。
 
現在、主に活用している10代、20代といった若者の中には、それらのリスクを考慮できていないケースもありますので、特に未成年の子供が使用する際は保護者がしっかりと確認しておく必要があるのかもしれません。  



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独身偽装する男性の心理

  本当は結婚しているにも関わらず、独身であるように偽装し、他の人と交際する独身偽装を行う男性がいます。
当社にも、「交際相手(男性)が既婚者かもしれないので調査してほしい。」との相談も多く寄せられます。
そのような男性はどのような目的で独身を偽装しているのでしょうか。今回は、そんな独身偽装する男性の心理について説明します。 

 1.独身偽装する男性の心理
独身を偽装する男性の多くは、妻以外の女性と交際したいと考えています。その交際というのは、相手を騙してでもお付き合いしたいということで、ほとんどが性の対象としたお付き合いを目的にしている人が多い中、真剣なお付き合いを望んでいる人もいます。中には、妻に話せないことを話せる、妻とはできない性交渉をできるという側面から、独身を偽装する方もいらっしゃるようです、
どのような目的であっても、本来は信頼して交際する相手に対し、平気で嘘をつけるという点では、自分のことを中心に考える人が多いと考えられます。 

 2.独身偽装している男性の見抜き方 
独身偽装している男性の行動で、怪しい点を押さえておくことで、嘘を見抜くことができるかもしれません。独身偽装している男性の怪しい行動は、以下のようなものがあります。 

①週末(休みの日)に会えない 
サービス業などで週末は仕事が休めないという方もいますので、これだけが決め手というわけではありませんが、多くの会社員は週末が休みです。そのため、既婚男性の多くは、週末は家族サービスを行うため、時間が取れないというケースが考えられます。
また、週末は仕事であるような会社員の方は、他の曜日に休みがあるはずですが、その休みの日も全く会えないというのは不自然です。相手の会社帰りにしか会えないような関係の場合は、独身偽装を疑ってもいいかもしれません。


 ②クレジットカードを使わない 
クレジットカードは、使用履歴がしっかり明細に記録されます。家計を奥様が担っている場合などは、クレジットカードの利用明細から不倫がバレるケースがあります。そのため、クレジットカードを持っているにもかかわらず、全く使わないという場合は、少し怪しい行動であると考えられます。 

③友人を紹介してくれない 
あまり友人が居ないという人も中にはいるでしょうが、友人から既婚であることがバレる、もしくは友人から不倫関係が奥様にバレるケースは多々ありますので、友人を紹介しないというケースもあります。
普段、友人と交流があるにも関わらず、全く紹介する気配がない場合は、それらのケースを考慮すべきかもしれません。 

④在宅中に電話にでない
既婚者であれば、在宅中は奥様の目がありますからすんなりと電話応答は難しいです。こちらからの着信に気付かなかったとしても、気づいた時点で折り返すなどはあるかと思いますが、それが屋外からの折り返し、翌日の折り返し、LINE・メールでの折り返し、が続くようであれば
気にしておいた方が良いかと思います。

⑤住所を教えない
これに関しては、理由はいりませんね。
奥様と住む自宅に招くはずはありません、住所自体も教えません。(嘘の住所を教えていたケースはあります)

上記1点に当てはまったかといって必ずしも既婚者ということではないかと思いますが、複数当てはまり、また長期間に渡ってということであれば、 既婚者である可能性を考えても良いでしょう。



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ママ活トラブルにご注意’!!

  経済的に余裕のある男性に対して、金銭を受け取って一緒にいるという「パパ活」という言葉は最近定着化してきていますが、その逆の「ママ活」という言葉、ご存知でしょうか?
「ママ活」とは、その言葉のとおり経済的に余裕のある女性に対して、男性が金銭・報酬を得て一緒にいるということになります。

1.ママを見つけるには?
パパ活と違い、日常で積極的にママの方から声を掛けてくる場は少ないため、ママ活アプリやSNSで出会うケースが多い様です。
また、経済的に余裕のあるママが集まる場でのナンパなどですが、ママを見つけるまでの出費もかさみそうですね。


2.ママ活の相場  
ママ活は、1時間あたり3,000円~5,000円が相場となっています。
また、1日のデートで30,000円というように、日単位での金額ということもあるようです。
人によっては、金銭ではなく服などのプレゼントのケースもあります。
予め金額を交渉して決めるパパ活とは異なり、基本的に金額・報酬は女性側が決めることが多いようです。 


3.ママ活詐欺も横行  
「女性と一緒に過ごして、お金までもらえる。」というシチュエーションは、男性なら一度は夢見るシチュエーションかと思います。そのため、それを悪用した詐欺も流行しています。
  
①保証金詐欺  
ママ活の相手を紹介するという業者が、揉めたときに備えて保証金を請求してくるケースです。多くの場合は、1万円~3万円程度の金額を請求されているようですが、中には10万円を超えるケースもあるようです。
これらの業者に保証金を支払っても、女性が紹介されることはなく、ほとんどのケースでそのまま逃げられてしまうようです。
中には、実際に紹介するには紹介するが、実際に会ってみるとお金を受け取れるどころか、難癖をつけられ、保証金以上の賠償金名目の金銭を請求されることもあるようです。
 

②美人局  
SNS等で知り合ったママ活相手と会っていると、その女性の旦那という人が現れて慰謝料を請求されるという、昔ながらの美人局もいまだに存在しています。 美人局の被害額は、数万円~数十万円となるようです。
 

③援助交際、風俗系の詐欺  
ママ活でお金を受け取ろうと思ったはずなのに、会ってすぐ性行為に至って逆に金銭を請求されるという援助交際や風俗系の女性が行っている詐欺もあるようです。こちらは、詐欺というより同意の上というケースも多いのですが、SNSなどでの募集は「ママ活」ですので、そういう意味では詐欺に該当すると考えられます。

 女性と一緒に過ごして金銭を受け取れる、といった美味しい話には少なからず裏があります。
詐欺にひっかからないようにするためにも、少しでも怪しいと思ったお誘いには、安易に乗らないようにすることが大切かもしれません。  





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企業スパイ・産業スパイについて②

  産業スパイは、企業の内部から情報を漏洩させる必要があります。どうしても企業の内部に入り込まなければ集められない情報が多いため、産業スパイの多くは、内部犯となります。そこで今回は、内部犯による犯行を未然防止するための不正のトライアングルについてご説明します。

1.不正のトライアングルとは ?
不正のトライアングルとは、人が不正行為を行うために必要となる「動機」「機会」「正当性」の三要素のことをいいます。この不正のトライアングルである3つの要素が揃った場合に、不正が発生する、つまり、産業スパイとなって内部から情報を漏洩させることとなります。 

2.「動機」
不正を行うための動機がなければ、人はリスクを負って不正を犯すことはしません。この動機には、例えば、社内で正当に評価されていないことによる不満といった社内的に解決できるものの他、借金によるお金が必要である、といったプライベート的な内容も存在しますので、これを企業で完全にコントロールすることはできません。 

3.「機会」 
不正を行うためには、それが会社にバレないということが必須条件です。不正を行ったことが会社にバレた場合、懲戒処分がくだされることはもとより、それによって会社が被った損害の賠償責任を負う必要が生じます。そうなると、不正によって得た利益以上に、自らの損失が大きく、不正を行った「うまみ」がありません。
 
つまり、「機会」とは、不正を行っても会社にバレることがない機会のことを指します。例えば、機密情報に誰でもアクセスすることができるようになっており、情報を持ち出しても誰の仕業かわからないような環境にある場合や、退職した社員が機密情報にアクセスできるようになっている場合、不正を行う社員や元社員は、タイミングによっては、誰にもしられることなく情報を持ち出すことが可能となります。 
不正のトライアングルの中で、企業が主導的に対策を講じることができるのは、この「機会」の部分となります。 

4.「正当性」
企業スパイが情報を漏洩させる際に、その行為に対して自分が納得できる正当性が必要です。不正=悪という意識があった場合、ぎりぎりの部分で躊躇してしまいますが、不正を行うための、本人にとって正当な理由があると躊躇せずに情報を持ち出すことになります。
 
この正当性は、不正を行う社員が、自分自身の悪事に対する負の感情を少しでも緩和させることが目的となりますので、企業側で対策を打つことが難しい項目となります。 




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企業スパイ・産業スパイ

  「スパイ」と聞くと、国家間で機密情報を窃取するために暗躍する人を想像する方がほとんどではないでしょうか。しかし、スパイは国家間だけではなく、企業間での機密情報の窃取なども行います。
 
今回は、そんな企業を対象としたスパイである企業スパイ・産業スパイ(以下、まとめて企業スパイとします)について説明します。 

 1.企業スパイとは 
企業スパイとは、企業を対象に、情報を窃取する人のことを指します。企業スパイが狙う情報は、企業秘密と言われるような情報で、新商品に使われている技術はもちろんのこと、企業の財務情報などもターゲットになることがあります。
 スパイと聞くと、諜報活動に特化した専門的な人が行うことと考えがちですが、企業スパイについては、その会社に働いている人や退職した人が、企業スパイとなることが多々あります。例えば、2014年に発生したベネッセの顧客情報流出事件も、派遣社員による企業スパイ活動であったといえます。ベネッセの個人情報流出事件とは、2014年7月、ベネッセより3504万件の顧客情報が流出した事件で、当時、大きく取り上げられました。
 ベネッセの個人情報流出事件は、システム保守にかかわる部分を委託されていた会社に勤める派遣社員が、顧客のデータを取り出し、名簿業者へ販売していたという事件ですが、これも企業の秘密を外部に流出したという立派な企業スパイといえます。

2.企業スパイによる情報の窃取
企業スパイは、ベネッセのように自発的に情報を漏洩させるケースと、スパイ行為を行いたい人に依頼され、情報を漏洩させるケースが考えられます。いずれもスパイ行為を行う人の目的は金銭であることが多く、目先のお金につられて行動してしまう人によって、情報が窃取されてしまいます。いずれのケースも、企業スパイを行う人が、企業の機密情報を持っているという状況であれば、現職の従業員だけではなく、退職した従業員でも起こり得るという点に注意が必要です。
 
この予防方法としての基本的な考え方は、不正のトライアングルを発生させないという点が挙げられます。不正のトライアングルとは、人が不正行為を行うために必要となる「動機」「機会」「正当性」の三要素のことをいい、この3つが揃って初めて、人は不正を行うという考え方です。この3つの要素の1つでも阻害することができれば、企業スパイによる情報窃取は起こりにくいと考えることができます。



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