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企業スパイ・産業スパイ

  「スパイ」と聞くと、国家間で機密情報を窃取するために暗躍する人を想像する方がほとんどではないでしょうか。しかし、スパイは国家間だけではなく、企業間での機密情報の窃取なども行います。
 
今回は、そんな企業を対象としたスパイである企業スパイ・産業スパイ(以下、まとめて企業スパイとします)について説明します。 

 1.企業スパイとは 
企業スパイとは、企業を対象に、情報を窃取する人のことを指します。企業スパイが狙う情報は、企業秘密と言われるような情報で、新商品に使われている技術はもちろんのこと、企業の財務情報などもターゲットになることがあります。
 スパイと聞くと、諜報活動に特化した専門的な人が行うことと考えがちですが、企業スパイについては、その会社に働いている人や退職した人が、企業スパイとなることが多々あります。例えば、2014年に発生したベネッセの顧客情報流出事件も、派遣社員による企業スパイ活動であったといえます。ベネッセの個人情報流出事件とは、2014年7月、ベネッセより3504万件の顧客情報が流出した事件で、当時、大きく取り上げられました。
 ベネッセの個人情報流出事件は、システム保守にかかわる部分を委託されていた会社に勤める派遣社員が、顧客のデータを取り出し、名簿業者へ販売していたという事件ですが、これも企業の秘密を外部に流出したという立派な企業スパイといえます。

2.企業スパイによる情報の窃取
企業スパイは、ベネッセのように自発的に情報を漏洩させるケースと、スパイ行為を行いたい人に依頼され、情報を漏洩させるケースが考えられます。いずれもスパイ行為を行う人の目的は金銭であることが多く、目先のお金につられて行動してしまう人によって、情報が窃取されてしまいます。いずれのケースも、企業スパイを行う人が、企業の機密情報を持っているという状況であれば、現職の従業員だけではなく、退職した従業員でも起こり得るという点に注意が必要です。
 
この予防方法としての基本的な考え方は、不正のトライアングルを発生させないという点が挙げられます。不正のトライアングルとは、人が不正行為を行うために必要となる「動機」「機会」「正当性」の三要素のことをいい、この3つが揃って初めて、人は不正を行うという考え方です。この3つの要素の1つでも阻害することができれば、企業スパイによる情報窃取は起こりにくいと考えることができます。



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浮気!!脳科学では?

  「浮気」、「不倫」の代償が高くつくのはわかっているけど、やってしまう。一般人だけでなく、その影響が大きい芸能人でも浮気や不倫の報道が頻繁に行われています。
なぜ、人は浮気や不倫を行ってしまうのか。
脳科学の視点から、見てみたいと思います。

1.先天的要因
 脳科学的に見た場合、人間は生物としてより良い遺伝子を残すために複数の異性を求めてしまう傾向にあるとのことです。他にも、確実に遺伝子を残すためや、効率的に遺伝子を残すためといった本能的な部分でも、複数の異性を求める理由となっているようです。つまり、生物の本能として複数の異性を求めてしまう部分があるということです。
 脳科学の視点から、人は先天的に浮気や不倫をしてしまうのか、という問に対しては、90%以上の脳科学者が「してしまう」と回答しています。
 
2.後天的要因
 先天的要因が本能部分での要因であるとするならば、後天的要因は理性にあたる部分での要因と考えることができます。本能で複数の異性を求めるとしても、理性で抑えるのが人間です。しかし、後天的要因によって浮気を抑えることができないことで、浮気や不倫を行ってしまうという結果につながるようで、脳科学者の意見でも、約85%が浮気をする原因として、後天的要因が関係していると回答しているようです。
 後天的な要因として人が浮気をするというのは、思春期や幼少期の環境、人間関係によるものと考えられます。幼少期や思春期に、浮気や不倫は、人を傷つけることになるということを学んだ人は浮気をしにくいという結果もあるようです。

3.男女別の浮気の心理
 男女にの違いによっても、浮気を行う心理というのは変わってきます。男女共にもっとも多くの理由は、今のパートナーよりも身体的に魅力のある相手を求めるという理由ですが、2位は男性の場合は若い女性を求めたい、3位は年上の女性を求めたいと続きますが、
女性の場合、2位は精神的に依存できる男性を求めたい、3位は自分のことを認めてくれる男性を求めるという理由となります。

 このように、男女によって理由が異なりますので、男女別に浮気をしてしまう気持ちの強さにも差があるのか聞いたところ、約半数の脳科学者が男性の方が浮気をしてしまう気持ちが強いと答えています。しかし、約40%は男女に変わりはないと答えていますので、トータルでみると、やや男性のほうがその傾向が強いと考えることができそうですね。  



ただ実際、当社に寄せられる浮気相談は、男女比はだいたい半々となっております。若干、女性相談者(浮気しているのは男性)が多いくらいでしょうか。
「女性はパートナーの浮気を気づきやすい」「男性はパートナーの浮気に気づきにくい」ということを差し引くと、世間の浮気は、男性だから女性だからというわけでは無いようです。




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最新の盗聴・盗撮事情

 盗撮、盗聴といったストーキング行為などで使われる技術も、日々進化しています。今回は、そんな盗撮、盗聴を行う最新の技術についてご紹介します。 

 1.盗撮、盗聴の最新機器
盗撮を行うためにはカメラを設置する必要があります。盗撮を成功させるには、カメラが発見されないこと、カメラに必要な電力を確保すること、カメラに保存したデータを回収できること、といった条件をクリアする必要があります。
一昔前では、カメラそのものが大きく、うまく隠さなければ発見される可能性が高いというリスクがありました。また、バッテリーもそれほど長時間持たせることができないため、直接、コンセントから電源を確保するか、頻繁に充電する必要がありました。さらに、本体を回収するか、本体からメモリーカードを回収するといったように、データの回収にも気を使わなければなりませんでした。
 次に盗聴ですが、盗聴を成功させるには、マイクが発見されないことが重要でした。盗撮用のカメラと違い、マイクであれば、少ない電力で動作させることができ、音声データも無線で飛ばすことができますので盗撮よりは難易度が低い、という状況でした。
 
しかし、現在では、カメラは非常に小型化され、サイコロ程度の大きさのカメラを数千円で購入することができます。これを使用することで、カメラが発見されるリスクは大きく低下します。また、バッテリーについても、長時間稼働可能なバッテリーや、動体検知により必要なときにしか通電しないような設定で、長時間稼働させることが可能担っている他、データをWi-Fiで転送させる機能をもったカメラもありますので、カメラそのものを回収するリスクが大きく低下しています。さらに、カメラの画質も向上している他、スマホでカメラの操作ができるといった機種もあります。

 一方、盗撮用のマイクですが、こちらも小型化され、発見されにくくなっています。また、集音機能が非常に高度化され、壁越しであっても、壁の厚さによっては盗聴できるような機器も存在します。こちらもデータをWi-Fiで転送する機能をもったものもあり、カメラ同様に発見されるリスクが大きく低下しています。


2.スマホを使った盗撮・盗聴
 最近では、スマホを使った盗撮・盗聴も流行しています。ターゲットのスマホに特定のアプリを仕込むというハードルはありますが、成功すると、そのスマホに備わっているカメラやマイクを使用することで、容易に盗撮・盗聴が可能になり、アプリを削除されるまで充電もターゲットが実施してくるというメリットもあります。 



盗聴、盗撮の手法、機器は年々進化していくものの、
以前もブログに書きましたが、「盗聴」「盗撮」自体を取り締まる具体的な法律はありませんので、
個々で防ぐ、気を付けるしかありません。

「盗聴」「盗撮」に関して心配事がありましたら、お気軽にご相談ください。


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サポート詐欺に注意!!

  昨今、コロナ禍やロシアとウクライナの情勢悪化により、サイバー攻撃の件数が大きく増加しています。
サイバー攻撃は、大きく分けて、相手のコンピュータを使用不能にすることを目的とした攻撃と金銭目的の攻撃とに分類することができます。
 今回は、金銭目的のサイバー攻撃の1つである「サポート詐欺」について説明します。 

1.サポート詐欺とは 
サポート詐欺とは、Webサイトを閲覧しているときなどに、偽の警告画面を表示し、そのサポートと称して金銭を騙し取る詐欺です。
みなさんの中にも、インターネットでWebサイトを閲覧中に「あなたのコンピュータはウィルス感染しています」「あなたのコンピュータに致命的なエラーを発見しました」といったような警告画面が、突然飛び出したという経験をお持ちの方も多いかと思います。この警告を信じ、その警告画面にあるリンクをクリックしたり、連絡先にメールしたりすることで、サポート詐欺が開始されます。
 サポート詐欺の多くは攻撃者の手を介さないように設計されてあり、「コンピュータを修復する場合には、○○円のこのソフトを購入し、実行してください」等の記載があります。それを信じで購入し実行した場合、あたかも修復されているような画面が表示されますが、内部では何も行っていないというソフトは運がいい方で、最悪の場合、別のマルウェアをインストールされているというケースもあります。


2.サポート詐欺の対処方法
 Webサイトを閲覧中にエラーメッセージが表示されたとしても、無視して閉じてしまって問題ありません。不安があるようであれば、自分のコンピュータにインストール済みのウィルス対策ソフトでウィルススキャンを実施するなど、別の信頼できるソフトウェアを使用して検査するようにしてください。
 サポート詐欺の画面は、年々巧妙になっています。今では、マイクロソフトがエラーをだしているように見せかけるサポート詐欺も出てきていますが、マイクロソフトがエラー画面に電話番号を表示したり、Webマネーなどの電子ギフトカード、ビットコインなどの仮想通貨を要求することはありません。これらが記載されたエラー画面は、全てサポート詐欺と考えて問題ありません。
 また、サポート詐欺の画面を閉じたくても閉じることができないように設計されている場合があります。その場合、タスクマネージャを開き、ブラウザのタスクを終了させる等の手段で、画面を閉じるようにしてください。
 
くれぐれも、不用意に連絡をとる、金銭を支払うといったことが無いよう、注意してください。 





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世界の不倫③

 前回「世界の不倫②」に引き続き、世界の不倫の文化を確認していきましょう。 

1.フィリピンの不倫の文化
日本から近く、日本にも多くの人が来日しているフィリピンではどうでしょうか。日本にもフィリピンクラブなどが多数あり、性に対して日本とかわらなさそうというイメージがありますが、フィリポインデでは、今でも姦通罪が刑法で定められています。
 フィリピンの刑法では、男性の姦通罪は最高で4年の禁固刑、女性の姦通罪は最高で6年の禁固刑となっています。これから見ても分かる通り、フィリピンでは女性の浮気は厳しく咎められる一方で、男性の浮気は容認されることが多いようです。
 また、フィリピンでは、不倫現場に遭遇した際は、その場で暴力をはたらいたとしても罪には問われないという法律もあります。日本における正当防衛のような感覚なのかもしれませんね。


2.台湾の不倫の文化
 日本の近くにある台湾は、中国と近い文化であるため、不倫に対する考え方も中国と似ているのかと思いますが、実はそうではありません。
中国は、日本と同様に法律上、不倫は有罪ではありません。しかし、台湾では不倫が行われた場合は、双方に対して1年以下の懲役となる立派な犯罪となります。
犯罪として訴えるためには、性行為に及んだことがはっきりわかる証拠が必要となりますが、犯罪行為となるため、ホテルに警察同行で踏み込むことも可能となります。 


3.イスラム圏内の不倫の文化 
イスラム圏内の不倫は、石打ちの刑や鞭打ちの系など、非常に厳しい刑罰が課せられます。たとえば、ブルネイでは、不倫による性行為の他、婚外の性行為、同性愛者による性行為が行われた場合、最高刑で死刑となります。この死刑の執行においては、イスラム教関係者立ち会いのもとで、体を拘束された受刑者に対し、石を投げて死に至らしめるという、石打の刑となります。さらに、不倫による姦通罪だけではなく、浮気による罰金刑や禁固刑も存在します。
これはイスラム教徒やブルネイ国民だけではなく、滞在している外国人にも適用されますので、旅行に行ったとしても、羽目を外すと死刑になり得るため注意しなければなりません。
 
今回はブルネイを一例にあげましたが、イランやパキスタン等、イスラム圏内の国は厳しくなる傾向があるようです。
 
しかし、このような厳しい法律は、人権団体や性的少数派保護の団体(LGBT保護の団体)等により、国際的には反対論が高まっていますので、今後はもう少し緩和されることがあるかもしれません。 



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