復讐代行屋とは?

2023.09.07

  「復讐代行屋」という名前を聞いたことはあるでしょうか。個人の復習を代行する裏の仕事で、ツイッターなどのSNSで検索すると、何件もヒットします。今回は、そんな「復讐代行屋」について紹介します。

1.復讐代行屋とは?
 「復讐代行屋」は、その名前の通り、個人的に復讐をしたいという人の代わりに復讐を代行する仕事となります。
復讐と聞くと、多くの人が暴力的な行為や殺人を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはそのような直接的な復讐ではなく、無言電話や大量の出前、誹謗中傷の手紙やメールといったように、精神的にダメージを与えるような復讐方法を選択するケースも多々あります。復讐代行屋によるこれらの行為では、ターゲット本人にダメージが及ぶのはもちろんのこと、家族や近しい友人などにも大きな影響を与え、最悪の場合には、それらとの関係が壊れてしまうこともあります。

2.復讐代行屋を利用するリスク
 「復讐代行屋に依頼する」という行為は、その後ろめたさから基本的には誰にも話すことができない行為です。そこにつけこみ、詐欺を行おうとする悪徳業者も多数存在します。詐欺を受けた依頼主は、自分が復讐代行屋に依頼したということを誰にも相談できず、そのまま泣き寝入りしてしまうことが多いため、料金を支払った途端に音信不通になる業者や、相談したことをネタに強請り等を行ってくる業者もいます。
 また、実際に復讐を実行してくれる復讐代行屋であったとしても、その行為によっては、法律により罰せられる可能性もあります。復讐代行屋に復讐を依頼するだけであれば、その行為を禁止する法律はありませんので、この時点では、法的には問題ありません。

しかし、その結果、行われた復讐が法に触れる場合、依頼者は共犯として罰せられる可能性が高いと考えられます。

復讐代行屋が行う行為のほとんどは、
・名誉毀損罪(ある人の社会的な評価を低下させる行為)
・侮辱罪(公然と人を侮辱する行為)
・暴行罪(他人に対し暴行を加える行為)
・傷害罪(他人の身体に障害をおわせた)
・脅迫罪(相手の生命・身体・自由・名誉・財産に対し害を加えることを告知する行為)
・器物損壊罪(他人のものを壊す)
・偽計業務妨害罪(偽計を用いて人の業務を妨害した)

といった罪に問われる行為となります。

そのため、復讐代行屋に依頼した場合、詐欺にあい、依頼料などがだまし取られてしまうか、復讐が完遂され、自身が共犯者として罪に問われるかのいずれかの結末になる可能性が高いと考えられます。 


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