盗聴にも活用?コンクリートマイクとは?

2018.12.09

コンクリートマイクとは、 
専用のマイクを壁に押し当てることで隣の部屋の音をや声を聞くことができる機材のことです。
ここではコンクリートマイクを詳しく解説していきます。 


コンクリートマイクは元々は壁に埋め込まれた配管や水道管などの点検に使われていたものですが、
現在では探偵などが情報収集として使用したり、盗聴目的で使用されることも多くなっております。
一般に市販されているので誰でも購入して使うことができる身近な装置です。しかし、使用において注意すべきなのは、悪用すると盗聴行為になることです。 

※コンクリートマイクは、いたずら目的やそもそも目的がない使い方で他人のプライバシーを侵害するようなことをしてはいけません。


なぜ隣室を盗み聞くことができるのか?
コンクリートマイクを使って隣室の音が聞けるのは、振動を感知しているからです。
音は空気の振動で伝わり、部屋の中だと振動は壁に当たります。
マイクを壁に押し当てることで、この振動を感知することができるのです。

コンクリートマイクの感度は、壁の厚さや素材で変わります。
コンクリートマイクは、なめらかなで密なコンクリートの場合、音を感知しやすいので、例えば1mほどの厚さがあっても音が聞けます。
しかし木材であったり壁の内部に空洞があるなど内部構造が違ったりすると、コンクリートマイクの聞こえは悪くなります。
ちなみに、使われている素材が金属の軽量材などの場合は、音の振動を伝えやすいので比較的音の聞こえがよくなります。


・コンクリートマイクの性能について
コンクリートマイクは機種によって性能が違います。
大きく違う点は、集めた音を再生する時の音質です。
高級な機種ほど、音質がクリアになり聞き取りやすいという特徴があります。


・低価格帯と高価格帯の違い
コンクリートマイクの高級機は、集めた音にフィルタをかけていることで、よりよい音質にすることができます。
フィルタにかけると、余分なノイズを軽減することができ、その音をさらに強調することもできるのです。
この機能は安価な入門機にはないので、性能として大きな差ができます。



・価格帯による音質の違い
実はコンクリートマイクはつくりがシンプルなので、機種の価格が違っても音質以外にあまり差はありません。形やデザインなどは違いますが、性能としては音質以外に特筆すべき点がないのです。音質以外の性能としては、音を集める性能が挙げられますがこの点では機種による性能の違いは出にくいです。


・無線で利用できるコンクリートマイク
無線のコンクリートマイクの場合は音の情報を伝えるために電波を発するので、使っている痕跡がわかりやすくなります。そのため、電波を感知する装置を使えば、コンクリートマイクを使っているのではという疑いを強めることができます。



現在では、本来の用途外で使われることも多くなったコンクリートマイクですが、
現実問題として、隣室の生活音、ホテルの隣室などをコンクリートマイクで盗み聞き、録音したとしても罰せられることはありません。
そこから得られた情報を悪用し実被害が出てはじめて違法行為となります。

コンクリートマイクは手軽な装置ですが、使われる立場になると非常におそろしい装置に変わります。


万が一、盗聴されているかも?と感じた場合は、
動いてもらえる可能性は限りなく低いですが、まず警察へ相談してみてください。(実害がない限り、警察もなかなか動けないのです)しかし、今後なにが起きるかわかりませんので、警察へ相談へ行ったという記録を残しておくことに意味はあります。
そのうえで、発見することができる専門業者に相談、対策を練ることが必要となってきます。



総合探偵社KAY

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