日本3大スパイ組織

2019.08.01

  「スパイ組織」と聞くと、海外の話で日本は関係ないと思う方も多いかと思います。しかし、日本国内においても、3大スパイ組織と言われる組織があります。そこで今回は、日本の3大スパイ組織といわれる「内閣情報調査室」「公安警察」「公安調査庁」についてご紹介します。 

1.「内閣情報調査室」  
内閣情報調査室は内閣官房の内部組織の1つで、「内調」と略されることがある組織です。後述する「公安」に比べると、やや聞き慣れない組織ですが、内閣官房組織令第4条に「内閣の重要政策に関する情報の収集及び分析その他の調査に関する事務」と示されている通り、れっきとした情報機関の1つとなっています。内閣情報調査室は、収集した情報の分析結果を内閣総理大臣に直接報告することが役割のため、日本政府の情報機関の取りまとめ役として活動を行っています。他にも、選挙の街頭演説のためのご当地ネタを収集する役割も担っていると言われています。 

2.「公安警察」  
公安警察は、警察庁や各都道府県の警察における「公安部門」のことを指す言葉で、正式に「公安警察」という組織があるわけではありません。ただ、ここでは説明のため「公安警察」という名称を使用します。
 公安警察の役割は、「公共の安全と秩序を維持すること」を目的として、左翼団体、右翼団体、宗教団体のほか、日本共産党や海外の情報機関を捜査の対象としています。公安警察の捜査は、その内容から、他の警察組織と一緒に捜査することはなく、公安警察官のみで捜査を行い、その情報を他の警察組織に開示することもありません。
名探偵コナンに出てくる「ゼロ」というのも、この公安警察の一部に該当するようです。

3.「公安調査庁」  
公安調査庁は、名前こそ公安警察と似ていますが、内閣情報調査室と同様に、日本の情報機関の1つとなっています。
公安調査庁は破壊活動防止法や団体規制法に基づき、国内の各種団体や国際テロ組織を調査することが活動の内容となっています。国内では、旧オウム真理教や日本共産党、朝鮮総連、各種左翼団体、右翼団体などが調査対象となっており、国外では、ロシアや北朝鮮、中国など、日本と緊張関係にある国や国際テロ組織が調査対象となっていると言われています。 

いずれも、日本のスパイ活動を行っていると言われている組織ですが、その目的は日本の安全を守るという目的のもとに組織されており、それらの目的を達成するため、秘密裏に活動を行っているという共通点がありそうです。 

総合探偵社KAY
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