「盗聴」や「盗撮」などの悪用されるアプリ②

2020.02.03

 まずはじめに、「盗聴」や「盗撮」は許されざる行為です。
AppleやGoogleは違法なソフトを正規のルート(App Store等)からダウンロードできないよう、様々なチェックを行っています。そのため、特にApp Storeからのアプリのインストールしか許可されていないiPhoneは違法行為を目的としたアプリのインストールは行えず、安全と言われています。
 しかし、実は正規のルートであっても、「盗聴」や「盗撮」を行うことができるアプリをインストールすることは可能です。それらのアプリの多くは、子供を監視するためのアプリであって、本来の目的は盗聴や盗撮ではないのです。前回ブログに引き続き、「盗聴」や「盗撮」に悪用できてしまう機能を有したアプリについて、その一部をご紹介します。

1.TrackView
 TrackViewは、スマートフォンをセキュリティカメラとして使用するためのアプリです。昔使っていて、今は使っていないような古いスマートフォンにこのアプリをインストールして、Wi-Fiなどネットワークに繋がる環境においておくことで、古いスマートフォンがセキュリティカメラに変わるという便利なアプリです。
 赤ちゃんが寝たので少しそばから離れ、食事の用意をするときに、このアプリを使っていつでも赤ちゃんの様子を見るといった使い方や、旅行中の自宅を録画するといった使い方ができる便利なアプリです。
 このアプリは、無料で、アプリを入れたスマートフォンのカメラで写真を撮る、動画を撮ることや、GPSから現在地を特定する、不審者対策のための遠隔地からアラームの発信ができるといった機能が用意されています。
 つまり、無料版であっても、盗撮のためのカメラの制御が位置の特定が可能なアプリとなっています。また、有料版では、アプリを非表示にすることも可能です。

2.Airdroid
 Airdroidは、Android端末の操作をパソコンで実施するためのアプリです。キーボードに慣れ親しんだ人であれば、フリック入力よりもキーボードを使用した操作で、素早く正確に入力できるため、これをパソコン上で連絡先の編集を行ったり、写真などのファイルの転送をケーブルレスで行うといった使用方法が考えられます。このアプリでは、Android端末でできるほぼすべての操作がパソコン上でできるため、大きな画面で様々な操作をおこなうことができるというメリットもあります。
 しかし、悪意を持った人がこのアプリを使用すると、Android端末でできるすべての操作が、悪意ある人の手元で実施できてしまうという非常に危険なアプリでもあります。このアプリを使用すれば、マイクを有効化にして盗聴したり、カメラを有効化して盗撮する他、電話帳のすべての個人情報を抜き取ったり、大切なファイルを人質に取るといった使い方も可能となってしまいます。


前回に引き続き、盗聴、盗撮などに利用可能なアプリを紹介してきましたが、
これらを悪用することは許されない行為ですので、正規の扱い方をするようにしましょう。



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