出会い系投資詐欺2

2021.10.27

マッチングアプリや出会い系サイトを利用した投資詐欺について、詐欺師はそういったアプリや出会い系サイトでターゲットを見つけた後は、別のサイトに誘導する手口が主流となっています。 

 1.なぜ別サイトへ誘導するのか
マッチングアプリや出会い系サイトでは、利用規約に「不正な目的によるサービスの利用」を禁じているところが多くあります。そういったサイトで投資詐欺の活動をおこなっているとアプリやサイトの運営者へ通報されたり、運営の監視によってアカウントが停止させられることがあります。ターゲットとしている相手は一人ではありませんので、アカウントが停止させられると、すべてのターゲットへの連絡が途絶え、収入を得ることができなくなります。
 また、マッチングアプリや出会い系サイトでのやりとりでは、少額の投資詐欺や、支払いに困っていることを装った詐欺は可能であっても、多額の投資詐欺を仕掛けるまでには、相手の財布の紐を緩めることができません。
 そのため、それらの課題を解決するため別サイトへ誘導する手口が増加しています。 

 2.投資サイトへ誘導したら
では、実際に別サイトへ誘導してからの手口ですが、この別サイトは一見、投資サイトのように見えるサイトとなっています。
しかし、これらのサイトは詐欺師が用意した偽サイトで、実際に投資されるわけではありません。
 
これらのサイトは、すべて詐欺師によって管理されており、好きなように表示させることができます。
そのため、最初は少額の投資額であたかも投資が成功し、資金が増加したように表示させておき、投資に対する自信をつけさせてきます。
5万円程度の投資で成功することで、自身がついた被害者は、投資額が増えれば、リターンも増えるという口車にのって投資額を増額させ、気づいたときには多額の投資を行っていたという状況に陥ります。
実際に信頼させるために、最初に少額のリターンを振り込んでくるケースもあるようです。 

しかし、当然ながら投資した金額は実際には投資には使われておらず、全て詐欺師の懐に収められており、詐欺師が用意した偽サイトの表示だけが変わっていくという仕組みになっています。
画面上だけの金額はどんどん増加していきますが、実際にそれらの金額が振り込まれることはありません。

さらに酷いケースでは、振り込みを行うために手数料として数十万円~数百万円の要求を行い、
それを受け取ったら音信普通になるという詐欺師も存在します。

振り込んでしまった場合、そのお金が戻ってくることはほぼ無いです。

ネット上で出会った顔も見えない、会ったこともない人からの投資話には乗らないようにするしかありません。



総合探偵社KAY
  
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