探偵七つ道具の変化

2022.02.13

  昔の探偵七道具といえば、①手帳・ペン、②プリペイドカード式乗車券、③発信機、④カセットレコーダー、⑤トランシーバー、⑥一眼レフカメラ、⑦地図などの7つがあげられました。 ※時代によって多少異なります。

 また、この他にカメラに使用するフィルムや望遠レンズなどのオプション品なども持ち歩いていましたので、かなりの荷物になっていました。特に望遠レンズは望遠倍率の良いものは大きく、重くて、徒歩での尾行時はかなり邪魔な荷物となっていました。
 しかし、時代が変わり、これらの七つ道具にも大きな変化が生じています。 


 ※探偵の七つ道具の変化
 多少の変遷は省かせていただきますが、上記7つ道具は現在このようになっております。

①手帳・ペン  スマホのメモ機能
②プリペイドカード式乗車券  交通系ICカード
③発信機  小型GPS 
④カセットレコーダー  ICレコーダー、スマホの録音機能 
⑤トランシーバー  スマホ(携帯電話) 
⑥一眼レフカメラ  ビデオカメラ 
⑦地図  スマホアプリ 

 スマホの登場によって大部分はカバーできる世の中となってきておりますので、
 スマホの充電器、予備のモバイルバッテリーは必須となっています。

 手帳やペンの代わりは、スマホのメモ機能を使用します。かさばらず、情報の検索も容易になりました。また、スマホはトランシーバーの代用としても活用しています。 

 カセットレコーダーの代わりはICレコーダーとなり、小型化も進み、カセットテープなどの携行品も不要となりました。スマホの録音機能も使用できます。

 プリペイドカード式乗車券はスイカ等の交通系ICカードに変わり、どの公共交通機関に於いても利用できるようになりました。
以前のプリペイド式乗車券(パスネット)はJRでは利用できなかったので、尾行時、対象者が地下鉄からJRへ乗り換えたりする際は、乗り換え乗車券を購入している隙に見失ってしまうのではないかと内心ドキドキしていたのを思い出します。

 コンパクトサイズのビデオカメラによって調査現場における一眼レフカメラ時代が終焉したことは、探偵にとってかなりの助けになったことは言うまでもありません。
まず、一眼レフカメラは少しでも暗いところではフラッシュがないと撮れませんでした。もちろん、尾行中にフラッシュなどつけようものなら調査発覚の可能性が高まります。
フィルム交換も行わねばならず、さらに撮影した証拠写真がブレずにきちんと撮れているかは後日現像するまではわかりません。(ブレていたら証拠として成立しない怖れがあります)
さらに、尾行中に目の高さでカメラを構える作業、、、大変なセンスと勇気が必要となります。(下手な人、不慣れな人がやるとすぐに調査発覚に繋がります。しかし、撮らないと仕事になりません。)

このように、昨今の探偵の七つ道具は、デジタル化によって大きく変化していますが、探偵の調査に必要な機能、必要な能力が変化したわけではありません。
地図にせよ、頭に叩き込んでいるのと、尾行中に地図アプリを見ながらでは対応スピードが変わってきます。カーナビも昔はなかったので、やはり地図は頭に叩き込んでいました。

調査に必要な機能を有するアイテムがデジタル化、小型化したことによって、携行するアイテム数が減少し調査を行いやすくなっていますが、使いこなすのは探偵本人です。

便利なアイテムを探し、集め、使いこなすことも大事なことですが、それと同時に探偵個々の能力の向上を図っていってもらえればと思います。



総合探偵社KAY 
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