最新の盗聴方法 機械を使った盗聴はもう古い!?

2018.06.13

  
 盗聴器は、今でも多くの機種が販売されています。某通販サイトで「盗聴器」を検索すると、数多くの盗聴器がヒットしますし、秋葉原などの電気街でも簡単に入手することができます。(※盗聴自体は、現行法で違法ではありませんので)

 盗聴器を使用して盗聴するためには、①盗聴器、受信機の購入、②盗聴器の設置、③盗聴の受信という3つの工程が必要になりますが、②設置に関してはリスクが伴い、さらに発見器などによってすぐに見つかってしまう可能性があります。

 そこで考え出されたのが、昨今の新しい盗聴方法です。今回は、そんな新しい盗聴方法についてご紹介します。 


1.新しい盗聴方法で使用されるもの、それは…
盗聴器を使用するためには、様々なリスクがあります。特に、家庭に盗聴器を仕掛ける場合には、なんとかして盗聴器を家庭など建物の中に持ち込まなければなりません。その時点で盗聴が発覚する可能性が極めて高くなります。
 
そこで考え出された新しい盗聴方法は、ほとんどの方がすでに持っているものを活用した盗聴方法になります。それは、皆様がお持ちの「スマートフォン」です。 


2.新しい盗聴方法
スマートフォンを使用した盗聴といっても、もちろんターゲットに盗聴器の仕込まれたスマートフォンを渡すという方法ではありません。他人から渡されたスマートフォンを、疑いもせずにそのまま使用する方は、ほとんどいないでしょう。
 
使用するのはターゲットが所有しているスマートフォンです。もちろん、ターゲットが所有しているスマートフォンに盗聴器を仕込むという方法でもありません。なぜなら、スマートフォンには、「マイク」「カメラ」「通信機能」といった盗聴や盗撮に使える機能が初めから内蔵されています。さらに、「電話機能」「メール機能」といった犯人側が欲しい情報も集まっていますので、犯人側にとって大変魅力的なデバイスです。
 

そこで考え出された盗聴方法が
「マルウェア」を使用した盗聴です。
ダークウェブなどで売買されているマルウェアを購入し、ターゲットのスマートフォンにうまく仕込むことができれば、マイクを使用した盗聴や電話の盗聴だけでなく、メールやLINEの盗聴、カメラを使用した盗撮などが実施できます。また、盗聴器を仕掛けていないため、発見器で見つかる可能性もなく、機械を回収するリスクもありません。そのため、マルウェアを使用した盗聴は徐々に拡大しています。
 

これを防止するためには、まず他人に携帯電話を自由に操作させないのはもちろんのこと、
スマートフォンにもウィルス対策ソフトをインストールし、常に最新にバージョンアップすることが重要になると同時に、不必要なURLをクリックしたり、必要ではないアプリをむやみにダウンロード・インストールしないなどを心掛けていくしかありません。 


総合探偵社KAY
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