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「熟年離婚」の原因と特徴

昭和以前の時代と比べ「離婚」に対する認識が変化した昨今、
子育てがひと段落し、第2の人生を歩むときに「熟年離婚」という選択を行う方は年々増加しています。

当社も「探偵」という職業柄、「熟年離婚予備軍」の方々とお会いするケースは多くあります。 
実際、旦那様が不貞していることの証拠は撮れても、いざ「離婚」となると金銭面で不安が生じる為、子供が自立するまでは、子供の将来の為には今はパートナーの浮気行為を我慢せざるを得ないという選択になる方が多いのが現状です。

長年寄り添ったパートナーと離れ余生を過ごすというのは、傍から見ればさみしいものがありますが、そこには他人がわからない耐えがたい・我慢ならない事情の積み重ねがあるのでしょう。そこで、今回は「熟年離婚」の原因と特徴についてご紹介します。

1.子供の自立
 これまでは、相手の嫌なところが目についたとしても、「離婚は育児に悪影響を及ぼす」という考えから離婚に踏み切れなかった方が、子供が自立し、子育て終了となった時点で、離婚を決意するというケースです。この原因は、「ある日突然、離婚を告げられた」というケースが多いようですが、その原因はこれまでの長期間に蓄積されてきたストレスであり、離婚を告げられるまでの様々なシーンでその兆候があるはずです。まずは、パートナーにしっかり感謝し、感謝を伝えることから始めると、将来、急に離婚を告げられるというケースは回避できるかもしれません。

2.金銭的な目途が立つ
 離婚自体は前々から決意していたが、離婚したのちの自身の収入が不安な場合、退職金が入った時点や年金の受給が開始した時点で離婚を切り出すというケースがあります。この場合の真因はお金ではないことが多く、「1.子供の自立」と同じように長年のストレスであることが多く、急な離婚話に戸惑ってしまうことがほとんどです。

3.親の介護
 熟年離婚を決意する世代というのは、徐々に親の介護が必要となる世代となります。もともと他人であったパートナーの介護を行いたくないというのは、立派な離婚の原因となります。特に、良好な関係を築けていなかった場合や自身の親の介護をパートナーに一任しているような状況であれば、それがストレスとなって離婚を決意するということは十分に考えられます。

4.不貞行為
 熟年離婚に限った話ではありませんが、不貞行為、つまり不倫が原因で熟年離婚するというケースも少なくありません。特に、「育児」や「金銭的な原因」が理由で、本当はすぐにでも離婚したかったが、ずっと我慢していたような場合で、それらの理由が解消された熟年世代で離婚するというケースも多々あります。過去の過ちで、既に許されたと思っていたのに…(やられた方は忘れてないことも多いのです)というケースですね。



 他にも熟年離婚の理由・特徴は多々あるかと思いますが、ケースとして多い4パターンを紹介させていただきました。皆様も、熟年世代になって急に離婚を告げられないよう、パートナーと良好な関係を築くようにしてくださいね。

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「浮気・不倫」がバレた後の男女の違い

男性の恋愛は「名前をつけてフォルダ分け保存」
女性の恋愛は「上書き保存」
と言われているように、男性と女性では恋愛に関する行動パターンが異なります。では、「浮気」や「不倫」がバレたときは、どのような行動の違いがあるのでしょうか。今回は、一般的に「浮気」や「不倫」がバレた後の行動について、男女別にみていきたいと思います。

1.男性の場合
 男性側の浮気や不倫がバレた場合、男性は「謝る」ケースが非常に多く見られます。この「謝る」という行動ですが、一見、「浮気不倫がバレたんだから当然でしょ」と思われるかもしれませんが、そこに気持ちがこもっているかどうかは、人によって様々です。つまり、本当に反省して「謝る」パターンの場合と、とりあえず謝って、場を取り繕おうとするパターンがあるということです。また、大半の場合、バレた言い訳として「あいつとは遊びだった」と、パートナーを立てることも良くあるパターンです。
 まとめると、男性側の浮気・不倫がバレた場合の行動パターンとしては、自分の本心を偽ってでも、パートナーを持ち上げ、関係を改善するような行動をとるということになります。しかし、本心を偽っている場合は、いつ再発するか分かりませんので、しっかりと相手の本音を聞き出すことが重要となります。

2.女性の場合
 女性側の「浮気」や「不倫」がバレた場合、女性は「言い訳」をするケースが多く見られます。例えば、「あなたが相手にしてくれなかったから寂しかった」など、あたかもパートナー側にも責任があるかのような言い訳をし、自分を正当化しようとします。
また、浮気・不倫相手に「本気」であった場合、その気持ちを偽らずに、別れや離婚を切り出してくるのも、女性側の浮気や不倫がバレた場合の行動パターンと言えます。
 つまり、多くの女性は、一人の相手だけしか見ることができず、現在のパートナーよりもより良い相手と浮気・不倫をした場合、自分のパートナーから、浮気相手・不倫相手に「上書き保存」されてしまい、これまでのパートナーに攻撃的になることが多々あるようです。
 
 このように、男性と女性とでは、「浮気」や「不倫」がバレた場合の行動パターンは大きく異なります。どちらがいいかは一概には言えませんが、これらの行動パターンをしっかり認識したうえで、別れるのか、再構築するのかの判断を行うことで、今後のより良い関係を構築できるのではないでしょうか。


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「別れさせ屋」は違法?合法?

 前回、「別れさせ屋」についてご紹介させていただきました。
「別れさせ屋」は、男女の仲を裂くことを目的とした業種で、男女の仲を取り持つ結婚相談所やブライダルサロン等とは真逆の存在になります。では、第三者の依頼があったからといって、男女の仲を裂く行為は、法的に許される行為なのでしょうか。
今回は、2018年8月に判決が下った、別れさせ工作の法的問題点について、ご紹介したいと思います。 


1.別れさせ工作の争点
2018年8月29日、大阪地方裁判所で「別れさせ工作」に関する裁判がありました。その争点は、「別れさせ工作」が公序良俗に反するかどうか、という点で、1審である大阪簡易裁判所では、公序良俗に反しないとしていました。大阪地方裁判所では、その控訴審としてこの件を取り扱い、その結果としては「公序良俗に反しない」と、大阪簡易裁判所の判決を支持しました。
 
この裁判の一番の争点となったのは、「別れさせるために行った手段が公序良俗に反するのではないか」という点です。
では、どういう理由から公序良俗に反しないという結論が下されたのかというと、この件の別れさせ工作は、事前にお互いが未婚であることを確認したうえで、女性の工作員が、ターゲットの男性に接触し、ともに食事を行ったというもので、女性工作員とターゲットの男性の間には、それ以上の接触はなかったとのことです。最終的に、この女性工作員は、ターゲットの男性がお付き合いしている女性に、「男性が浮気している」ことを暴露し、結果として別れさせ工作は成功していますが、この一連の別れさせ工作については、あくまでターゲットの男性の自由意思に基づく行動であり、意思に反して接触しているわけではないという観点から、公序良俗ではないという判決を下しています。 


2.別れさせ工作は問題なし?
2018年8月という最近の裁判では、別れさせ工作は公序良俗に反しないという判決が下りました。しかし、それは、イコールすべての別れさせ工作が公序良俗に反しないというわけではなさそうです。第一に、この裁判の争点となったターゲットは、お互いに未婚の状態でした。つまり、これを既婚者だと知りつつ、既婚者に対して行った場合は、判決が異なる可能性があるということです。また、今回の事例は食事だけでしたが、実際にラブホテルに誘った、もしくは不貞行為があった場合にも、違った判決が下されることが考えられます。


様々な事情、強い思いで「男女の引き裂き」を願い、「別れさせ屋」を利用されているようですが、
実際に依頼する前に、今一度、本当に依頼すべきかをよく検討することをお勧めします。



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「探偵」と「別れさせ屋」

  このブログをご覧の皆様の中で「別れさせ屋」という言葉を聞いたことがある方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。

好きな男性、好きな女性と結ばれるために、男女の出会いを手助けする業種や、お付き合いをサポートする業種、ご結婚をサポートする業種などはよく耳にすると思いますが、お付き合いしている男女の仲を引き裂く「別れさせ屋」については、まだまだ認知されていないようです。そこで今回は、別れさせ屋についてご紹介します。

1.別れさせ屋とは?利用する人は?
 「別れさせ屋」とは、お付き合いしている男女、ご結婚している男女の仲を裂き、カップルの破局や離婚に導く業種のことをいいます。
では、どのような人が別れさせ屋を利用するのかというと、一番に思い浮かぶのは、昼ドラのようなドロドロした愛人関係がこじれて、愛人にあたる方が、自分と結婚するために相手を離婚に追い込むために依頼するといったご利用方法かもしれません。しかし、実際には、「離婚したいけど、自分から言い出すと慰謝料や養育費、子の親権など、何かと不利になる可能性が高い」と考えている方が、自分のパートナーが不貞行為を働くように仕向けるのに利用することもあります。
他にも、以前付き合っていた異性とヨリを戻したいが、既に他のパートナーとお付き合いしているので、まずその仲を壊してほしい。などです。

「男女の仲」は己の努力だけではどうにもできないことが大半です。その部分を大金を支払ってでもなんとかしたいという方、そこまでの強い思いがある方が依頼する傾向にあります。



2.別れさせ屋の手口
 「別れさせ屋」という業種は、相手を破局させることを目的とした業種です。そのため、その手口としては、最も破局に導きやすい「浮気」という方法を取ることが多いようです。例えば、好意を寄せている男性を、奥様から別れさせるために、ラブホテルに入る瞬間を写真に撮り、奥様に送り付けるといった方法が取られます。しかし、実際にその男性に、ラブホテルに行くような関係のお相手がいれば、別れさせ屋でなくとも、証拠の写真を撮ることは可能です。また、ご自身がその男性とそういう関係であったとしても、自分と一緒にラブホテルに入っていく姿を奥様に送り付けたりしたら、離婚に至るまでの修羅場に巻き込まれることになりますので、もちろん、それもできません。そこで、男性と一緒にラブホテルに入っていく「フリ」をするのが別れさせ屋の仕事となります。

 言葉巧みに男性に近づき、実際にラブホテルに入れるくらいに仲良くなって、その姿を写真に収める。その写真を奥様に送り付けることで、別れさせる。というのが、手口になります。もちろん、ラブホテルに入ることが目的ですので、ターゲットの男性とエッチすることはありません。男性側からすると、エッチもしていないのに、浮気だと騒ぎ立てられる迷惑な存在ですね。


3.「別れさせ屋」は「探偵」なのか?
「別れさせ」工作を前面に出した営業広告を展開し、主な収入源とする自称「探偵社?」もございます。(別れさせを前面に出している時点で探偵とは別物です) 通常、探偵が「男女の引き裂き」(別れさせ)に力を貸すケースは、例えば探偵に依頼した「浮気調査」などで不貞の事実が発覚、しかし、止むをえない事情によりパートナーとは別れることができない。しかし、パートナーの不貞をこのまま放置するわけにはいかない。。。どうしたら良いのか?助けてほしい・・・ 
など、「探偵」の調査結果の上で、依頼人の未来への選択肢の一つに「引き裂き」があったりはします。
ただし、探偵が行う引き裂き工作は、上記のような一般的に思われているような安易な方法ではなく、調査という手法を使い、徹底的に相手を調べ上げ任務にあたるため、工作方法はまた異なってきます。


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卒婚とは?離婚と何がちがうのか?


先日、元貴乃花親方の離婚の際にも使用されておりましたが、みなさま「卒婚」という言葉はご存知でしょうか。

「卒婚」は「卒婚のススメ」という杉山由美子さんの著書で初めて登場した言葉で、子育てが終了したご夫婦が、その関係を見直して、それぞれの生活を営むという意味で使用されています。
 
我々、探偵が実施した「浮気調査」にて浮気が判明した夫婦には、その後の選択肢として「離婚」、「関係修復」、そして「卒婚」という道に分かれていきます。

今回は、卒婚の目的や、どのような卒婚の方法があるのかなどをご紹介します。

 1.「卒婚」とは
卒婚は、婚姻状態にある夫婦が、お互いに干渉せずに別々の人生を歩むという言葉で、似たような関係として熟年離婚や仮面夫婦といった言葉が思いつきます。しかし、熟年離婚は、離婚して別々の人生を歩むのに対し、「卒婚」は、婚姻状態を継続したまま別々の人生を歩むという点が異なります。
また、仮面夫婦は、愛情が全くない状態で夫婦関係を続けることをいいますが、卒婚は愛情関係について明確にしていません。
そのため、愛情はあるが別居するといった事例もあります。
例えば、芸能人の清水アキラさんは、2013年11月に卒婚状態にあることを公表していますが、その目的は「芸能人には定年制が無いが、自らがゆっくりしたい気持ちと、妻がのんびりしてもいいのではないかという気持ちからである」としています。
つまり、奥様に対して愛情はあり、婚姻状態は続けているものの、お互いの生活を大切にし、「卒婚」を選択したということですね。
一方、先日離婚を発表された元貴乃花親方の「結婚を卒業しよう」という発言については、実際には離婚届を提出されていますので、厳密には「卒婚「」ではないといえます。


2.卒婚の目的
 卒婚は、子育てが終了し、ご自身の時間が十分にとれるようになったご夫婦が、婚姻状態は継続したままに、できた時間をご自身のために使うことを目的としています。特に、ご自身の趣味を第一優先とするために「卒婚」される方が多いようです。ご夫婦で共通の趣味を持たれていることは稀で、お互いがお互いに干渉されず、好きな趣味に没頭するために「卒婚」という形をとられているというのが大半のようです。


3.卒婚の方法
 卒婚の方法としては、同居、別居いずれの方法も存在します。例えば、先ほどもたとえに挙げた清水アキラさんは、ご自身が長野県で暮らしており、奥様は東京都で暮らしているという別居型の「卒婚」ですね。一方、同居はしているものの、お互いの生活に干渉せず、家事も別々に行うといった「卒婚」の方法もあります。特に、趣味の不一致で「卒婚」を選ばれる方にとっては、同居型の卒婚の方が多いようですね。

このように、卒婚は、熟年離婚、仮面夫婦に次ぐ、新たな熟年層の生活パターンにもなりそうですし、やむを得ない理由により離婚できない方にとっても新たな生活パターンにもなっていきそうです。


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